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ベトナム人学生の日本の宿泊業への就職支援プロジェクト

ベトナム人向けに日本での就職や留学生支援等を行っているNPO法人MP研究会は、日本語教師養成学校であるアルファ国際学院と、日本の観光業界への就職を目指す観光学などを専攻するベトナム人学生を対象に『OMOTENASHIプロジェクト』をベトナム・ハノイ市とホーチミン市の大学で開始した。

観光学部で日本語教育、事業主と学生の面会の機会も提供

『OMOTENASHIプロジェクト』は、観光学などを専攻するベトナム人大学生の就職支援と、日本の地方の宿泊業界のさらなる活性化の方策の一つとして人的支援の実施をするもの。

訪日観光客数が増加する一方で、日本の高齢化社会や若者の都会進出率の上昇によって、地方における労働人口は減少の一途を辿っている。

日本の訪日観光客の増加と地方ホテル業界の人手不足の増加が反比例する中、英語、日本語、そして母国語でのコミュニケーションが可能なベトナム人は、今後劇的に増えるであろうベトナム人観光客を鑑みても、必要性が高まっていくと考えられる。

そこで、同法人では観光学・ホテルマネージメントを専攻したベトナム人大学生を、日本の地方の宿泊業界へ輩出するため、日本語教育、日本の宿泊業界におけるマナー・ホスピタリティや専門知識を学ぶことができる講座を実施することにした。

同講座は、ベトナム・ハノイ市にある「タンロン大学」と、ホーチミン市にある「ヴァンラン大学」の2大学で開講。同2大学と協同して『OMOTENASHIプロジェクト』の推進活動を行っている。

同2大学では観光・ホテルマネージメント学部を設置しており、ツアーオペレーターや企画・マーケティング、ホテルフロント・サービススタッフなどとして必要な座学と実習を4年間通して習得することができる。

『OMOTENASHIプロジェクト』で開講している日本語教育は「日本語能力試験(JLPT)をN3~N2を取得すること」を目標に実施。

日本語教育を担当するアルファ国際学院は、プロの日本語教師をベトナム現地へ派遣して、日本語の基礎からサービス業界における専門用語や会話(敬語)、そして漢字の習得、そして日本語能力試験対策を行う。

授業は2018年12月から開始され、現在までに各大学で30名が受講登録をしている。2019年12月実施の日本語能力試験に合格することを来日までの最終目標に、クラスメイト同士が切磋琢磨し合いながらレベルアップできる学習環境の提供をする。

また、『OMOTENASHIプロジェクト』では定期的に日本の宿泊業界の企業や事業主を招聘して、学生たちと面談、面接会をする機会も設ける。学生と企業双方が日本での就職や採用について理解を深め、また文化や習慣も知ることができる機会とする。

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