TISと凸版が協業、JR東日本の実証実験に協力
同実証実験は、JR東日本が設立した、「モビリティ変革コンソーシアム」の一環として実施され、TISは凸版印刷との協業の取り組みとしてAI活用のサービスを提供。
訪日外国人旅行者は年々増加傾向にあり、2017年は前年比19.3%増の2,869万人で統計開始以来の最高記録を更新し、政府は2020年までに年間4,000万人に増やす目標を設定している。そのような環境下で「訪日外国人が旅行中に困ったこと」として第一位に挙げられているのが「言語一般」で、訪日外国人を受け入れる交通機関、商業施設や宿泊施設、自治体などでは複数言語への対応やそのための対応人材の不足は喫緊の課題となっている。
同実証実験では、TISのチャットボットクラウドサービス「DialogPlay」を連携させたスマートスピーカー「Tumbler」を東京駅のインフォメーション窓口に設置し、駅員の訪日外国人観光客対応を支援する。
同実証実験を通じて、多言語音声入出力の実地検証・チャットボットによるコミュニケーションの技術的課題の抽出を目指す。
【同実証実験 概要】
期間:2018年12月7日 ~ 2019年3月15日 までを予定
対象者:東京駅のインフォメーション窓口に来訪する訪日外国人観光客
実験のサマリー:駅および周辺商業施設での利用を想定した多言語対応での、利用者からの問合せ、駅構内等施設内及び周辺施設案内、乗換案内等をスマートスピーカーで行う。同実験では、AIを活用したFAQ対応や日本語と英語、日本語と中国語の翻訳対応について検証を行う。
スマートスピーカー「Tumbler」
同製品は、東京大学発のベンチャー企業フェアリーデバイセズが開発したスマートスピーカー。
TISは「Tumbler」を活用したソリューションの展開を行っている。語りかけることでユーザーの音声を認識し、AIを利用した意図解釈によって最適な回答を音声合成で発話する。また、多言語での出力が必要な場合は機械翻訳技術により、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語などで双方向の翻訳をおこない、音声合成で発話することも可能。
音声認識技術・意図解釈技術(AI)にはフェアリーデバイセズが開発した聴覚クラウドプラットフォーム「mimi®」搭載のハードウェア製品群「Fairy I/O™」シリーズを活用。
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