
岐阜県高山市は、Booking.comが発表した「Traveller Review Awards 2026」において、「世界で最も居心地の良い都市」10選に国内で唯一選出された。表彰式は2026年2月18日に高山市内で開催され、世界中の旅行者から寄せられた3億7,000万件以上の口コミをもとに、優れたホスピタリティを提供する宿泊施設等を表彰している。「世界で最も居心地の良い都市」は、同アワードにおいて受賞した宿泊施設の割合を基準に選定された。
Booking.com日本代表のルイス・ロドリゲス氏は、持続可能な観光と地域の暮らしの両立に取り組みながら旅行者にとって魅力ある体験を提供してきた点が、今回の受賞につながったとの見解を示している。高山市の田中明市長も、40年以上にわたり外国人観光客の受入を進めてきた経緯に触れ、多様な背景を持つ来訪者を迎えるため、民間事業者を含め自然体で継続的な環境整備に取り組んできたことが評価につながったと説明している。
近年は旅行者の増加に伴い、地域の暮らしと観光振興の両立が課題となっているが、高山市では地域の「日常」そのものが旅行者にとって魅力となっている点に着目している。こうした認識を踏まえ、市民と旅行者が互いに敬意をもって関わることを目的に、2024年度から「with Respect(ウィズ・リスペクト/敬意をもって)」を合言葉とした啓発活動を展開している。この取り組みでは、旅行者に対して伝統文化や町並み、自然環境への配慮を促すとともに、市民にも来訪者を温かく迎える姿勢を呼びかけている。
今回の受賞トロフィーは高山市役所1階に展示されており、同市では今回の評価を契機に、地域の暮らしと観光振興の両立を図りながら、持続可能な観光地づくりを継続していく考えである。