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サッカーW杯ロシア大会、ホテルが宿泊費を最大50倍以上に不当釣り上げか

今夏の2018FIFAワールドカップ開催を控えたロシアで、試合を予定している都市にある複数のホテルが、宿泊代金を通常額から大幅に上乗せしていることが、ロシア政府観光局の調べで明らかになった。世界から押し寄せるサッカーファンの足下を見るもので、中には代金を5,000%もアップしたホテルもあるという。これらは政令違反の可能性もあり、まずは政府側がにらみを利かせた格好だ。読売新聞などが伝えている。

世界からの観客を見込んだ宿泊代金の釣り上げ
2018FIFAワールドカップは6月14日からスタートし、ロシアの首都、モスクワをはじめ、サンクトペテルブルクやカリーニングラード、ソチなど国内11都市12会場で試合が行われる。大会には、2014年大会の覇者、ドイツをはじめとするポルトガルやスペインなどヨーロッパのサッカー大国、ブラジルやアルゼンチンなど南米の列強チーム、そして、グループリーグを突破しベスト16進出を狙う日本など世界32カ国が参戦。

国際サッカー連盟の発表によると、前回のブラジル大会では1試合の平均観客動員数が歴代2位の5万2762人。ロシア大会にも相当数の観客が訪れることが予想され、これをビジネスチャンスとばかりに宿泊代金を釣り上げたホテルが数多くあるとみられる。

大手ホテルチェーンなど、最高で50倍以上の値上げ
ロシア政府観光局が調査したのは、日本×ポーランド戦が行われるボルゴグラードを含む6つの地域にあるホテル。同局が悪質とみなし、公表したホテル名にはAgoraやHampton by Hilton、Kempinskiなどのホテルチェーンも含まれている。

不当な値上げをしていたホテルの中で最も悪質なのは、カリーニングラードのAgoraホテルで、通常は1泊2,400ルーブル(約4,600円)の宿泊代金を、イングランド×ベルギー戦が行われる6月28日はオンライン予約サイトの「Booking.com」上で、12万9,200ルーブル(約25万円)で予約受付。これは、通常額の50倍以上の法外な値上げだ。
ただし、ホテル側は「システムエラーの可能性があり、管理者が対応にあたっている」とし、「そんな代金は頂いていない」(引用:https://www.reuters.com/article/us-russia-worldcup-hotels/russia-names-and-shames-hotels-jacking-up-prices-for-world-cup-idUSKBN1FC28U)と話している。

法令違反者は罰金も
ロシアには、ホテルの経営地や格式に応じた宿泊代金の設定基準がある。今回、公表されたホテルはこれに準じていない可能性があり、実際に宿泊者から不当な宿泊代金を受け取ったホテルは、受領額の2倍の罰金が科せられるケースも考えられるという。

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