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京都市のホテル稼働率、コロナ前の水準に迫る:旅行支援策と早桜が寄与

2023年3月の京都市内111ホテルの宿泊状況が京都市観光協会によって公開された。客室稼働率は前月比で14.9ポイント増の78.0%を記録し、2022年11月の最高値80.2%に迫る結果となった。国内旅行支援策と早めの桜の開花が寄与したものの、中国本土からの訪日需要の回復が遅れているため、2019年同月の85.0%には至らなかった。

(出典:京都市観光協会

日本人と外国人の延べ宿泊数はそれぞれ前月比で26.9%増の522,599泊、約2倍の313,203泊となった。総延べ宿泊者数に占める外国人比率は前月比11.1ポイント増の37.5%で、これはコロナ禍での最高値となった。

外国人宿泊者の国別では、アメリカが26.4%で最も多く、次いで台湾が10.0%、韓国が6.3%となった。また、平均客室単価は前年同月比43.6%増の19,754円、客室収益指数は147.8%増の15,408円となり、これもコロナ禍での最高値となった。

一方、市内主要旅館26施設の稼働率は55.8%で、全国旅行支援策やインバウンドの回復などにより、2019年と同水準を維持した。しかし、市内における営業許可を受けた宿泊施設の施設数は、21軒開業、23軒廃業の結果、2軒減の3,444軒となり、前年同月比3.4%減少した。

今後の客室稼働率の予測値は、4月が77.7%、5月が76.8%、6月が68.3%となる見込みで、桜の開花が早かったことで4月の稼働率はやや低くなるだろう。5月や6月には新緑や初夏の風情があるように、それぞれの季節が持つ京都ならではの魅力を最大限に活用することで、訪問者の満足度を高め、再訪を促すことが必要だと考えられる。これからも新たな挑戦を続け、観光地としての京都の価値を高めていくことが求められていると言えるだろう。

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