faag株式会社が提供する宿泊施設向けデジタルチップサービス「CoCoRo(ココロ)」に蓄積されたデータをもとに、宿泊施設におけるチップの実態に関する分析結果が公表された。CoCoRoは、宿泊施設やサービス現場における感謝の気持ちを可視化するデジタルチップサービスであり、利用者は施設内のQRコードを通じてスタッフや施設に任意の金額とメッセージを送付できる。本分析は2026年3月時点でのチップ送付データ251件を対象としており、チップ金額の水準や送付タイミング、付与対象、メッセージ内容などの傾向が整理されている。
faag株式会社調べによると平均チップ単価は3,242円であり、1円から2,999円の金額帯が61.8%と過半数を占めた一方、5,000円以上や10,000円以上の高額チップも一定数確認された。施設タイプ別では、旅館タイプの平均チップ単価は4,094円、発生割合は69.3%となり、ホテルタイプの平均チップ単価1,617円、発生割合30.7%を上回る結果となった。
チップの付与対象については、宿泊施設全体を対象としたものが71.6%と最も多く、部門・チーム名が17.2%、個人名が11.2%という構成であった。
チップが発生する時間帯はチェックアウト前後の7時から10時台に72.4%が集中しており、当該時間帯の平均チップ単価は3,425円であった。その他の時間帯の平均単価は2,397円であり、サービス提供中ではなくチェックアウト前後のタイミングにおいてチップが付与される割合および金額が高い傾向がみられる。このことから、従来のチップ文化とは異なり、サービスの対価というよりも、体験全体への評価として付与されている可能性が示唆される。
CoCoRoの機能で選択可能なエモーショナルアイコンとチップ単価の関係をみると、「JOY」が39.7%と最も多く選択され、平均チップ単価は3,102円であった。次いで「RELAX」が26.2%、平均チップ単価3,190円、「HELPFUL」が24.3%、平均チップ単価4,042円となった。また、「MOVED」や「HELPFUL」などのアイコンでは平均チップ単価が比較的高い傾向がみられた。
CoCoRo(ココロ)は、宿泊施設やサービス現場における感謝の気持ちを可視化するデジタルチップサービスである。利用者は施設内のQRコードを通じて、スタッフや施設に対し任意の金額とメッセージを送付でき、現金を介さず感謝を伝えることが可能となる。顧客評価の可視化を通じて、スタッフのモチベーション向上やサービス品質の改善への活用が想定されている。