アウトドア総合情報サイト「TAKIBI」を運営する株式会社フォーイットは、全国の10代～50代の男女2,000人を対象にグランピングに関するアンケートを実施し、男女別・年代別等の特徴についてまとめた情報を公開した。
「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた造語で、豪華な設備やサービスを備えたキャンプのことを指す。快適な過ごしが可能であり、自然の中でのアウトドア体験とホテルのような快適さを味わえることが魅力。調査では、「グランピングをしたことはありますか？」という質問に対し、「ある」が8.8%、「ないが興味はある」が59.7%、「ない（やりたいとも思わない）」が31.5%となった。
アンケート結果を年代×男女別で見ると、グランピング経験者が最も多いのは「20代男性」と「30代男性」で15.5%、一方で興味はあるが経験はないと回答したのは「10代女性」が最多で78.0%となった。若年層においてはSNSを通じてグランピングに触れる機会が多く、注目されている可能性がある。やりたいとも思わないと考える方は「50代女性」に最も多く、47.5%となった。
また、居住地域別では「近畿」が11.2%、「関東」が10.0%と他地域と比べグランピング経験者の割合が多かった。都市部から数時間圏内でアクセス可能な場所にグランピング施設があることも、経験者が多くなった要因の一つと言える。
世帯年収別に見ると、世帯年収が上がるにつれグランピング経験者率も増加し、特に世帯年収1,001万円~では2割を超えており、余暇に充てる予算が高くなっていることが伺える。また、子供の有無で見ると、「子供あり」で12.8%、「子供なし」で7.6%となり、「子供あり」の方が5.2%上回った。
グランピングをやりたくない理由として、「興味がない／持てないから」と「グランピングをよく知らないから」が上位に挙がった。その他には、「虫が苦手だから」「家が好き／インドア派だから」「ホテルや旅館の方がいいから」「外で寝るのが苦手／抵抗があるから」「行く機会や、一緒に行く人がいないから」などの回答も得られた。これらから、グランピングに対する知識や経験談が浸透していないため、検討段階に至っていない可能性があることが伺える。
（リソース：TAKIBI）
アンケート結果から、全体の約7割がグランピングに対して前向きな考えを持っており、特に若年層や子供がいる家庭に人気があることがわかる。都市部からアクセスしやすい場所や高い世帯年収の人々がグランピングに興味を持ちやすい傾向も見られた。
一方で、約3割の方がグランピングをやりたくないと回答しており、その理由として興味の無さや知識の不足が挙げられる。これからのグランピング業界においては、こうした潜在的なニーズを引き出すために、グランピングの魅力や知識をより広める取り組みが求められるだろう。また、虫が苦手だったり、外で寝るのに抵抗がある人に対して、グランピングの快適さや利便性をアピールすることも重要な課題となっている。
今回の調査結果を踏まえ、グランピング業界は引き続き多様なニーズに対応しつつ、新たな顧客層の開拓やグランピングの魅力の普及に努めることが求められる。このような取り組みを通じて、さらなる市場拡大が期待されるグランピング業界の発展が続くことだろう。