韓国や中国などに海を隔てて隣接し、「アジアゲートウェイ」「アジアのリーダー都市」を掲げる福岡。福岡県のホテル開発ランキングを各市及び福岡市内区別の新規開業施設・客室数ランキングとともにお送りする。
福岡市博多区・中央区に実質全ての新規開業が集中
メトロエンジンリサーチによると、2019年8月現在、福岡県の新規ホテル開業予定は26施設、部屋数にして3,852室(既存の客室数から6.8%の増加見込み)となっている。
内、福岡市での新規開業予定は施設数にして23、部屋数にして3,750室(同10.4%増)となっており、実質的に福岡県内の新規開業予定のほとんど全てが福岡市内に集中していることになる。
そのほか、北九州市や久留米市などで新規開業予定があるがいずれも小規模なものにとどまる。既存のホテル展開では、福岡市の35,957室に対して2位の北九州市は9,110室と1万室に迫る一定の客室数を有しているが、新規開業予定では大きく水をあけられていることになる。
また、福岡市内に7区ある区の中での新規開業予定は、1位の博多区が2,192室/15施設(同9.5%増)、続いて中央区が1,477室/7施設(同13.3%増)となり、隣接する両区で合わせると3,669室/22施設となった。
このため、福岡県内及び福岡市内の新規開業予定のほぼ実質的に全ては福岡市博多区及び中央区に集中していることがわかった。
(紫の家マークが新規開業予定ホテル)
出典:メトロエンジンリサーチ
このように、福岡県内の新規ホテル開発は福岡市内の中心部への一極集中の状態となっている。今後分散化するためには、県内あるいは九州一体での回遊型の観光を推進することができるかどうかが大きな課題と言うことができるだろう。
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