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南房総市とグランドメルキュールが協定締結:自然と文化を活かした体験型観光の推進へ

千葉県南房総市と「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」は、2024年4月9日(火)に包括連携協定を締結した。本協定は、観光振興および地域活性化を目的としたものであり、観光プロモーションの強化、環境配慮型ツーリズムの推進、地域コンテンツの販売促進、さらにはその他の地域振興施策が盛り込まれている。連携は、南房総市の持つ多彩な資源を広く発信し、交流人口と経済活力の向上を図る取り組みとして本格的に始動した。

(出典:アコー

南房総市は、千葉県房総半島の南端に位置し、東京湾、相模湾、太平洋に囲まれた自然豊かな地域である。市内には南房総国定公園が広がり、海岸線や低名山、温泉、寺社といった多様な観光資源を有している。また、農業・漁業・酪農を主要産業とし、びわやみかんなど果実の産地としても知られる。これらの自然や産業に支えられた観光地として、四季折々の魅力で多くの来訪者を惹きつけてきたが、近年は台風やコロナ禍の影響で宿泊者数の減少が続いていた。

「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」は、2024年4月1日に開業したリゾートホテルであり、アコーが展開するプレミアムブランド「グランドメルキュール」に属している。同ブランドは「Proudly Local~その地に、誇りを~」をコンセプトとし、地域の文化や慣習に触れられる体験型の滞在を重視している。今回の協定により、ホテルと市は、地域に根差した自然景観や伝統文化、住民との交流といった体験価値の高い商品開発に取り組む。

同ホテルは南房総国定公園内の大房岬に位置し、都心から車で約90分とアクセスも良好である。施設内には、雄大な海食崖を望む眺望、地元食材を活かした料理を提供するレストラン、露天風呂やサウナを備えた温泉などが整備されており、滞在を通じて地域の魅力を五感で体感できる。今後は、体験商品の開発に加え、自然環境や生物多様性の保全にも配慮した持続可能な観光の取り組みを進める予定である。

アコーは、世界110か国以上で5,500を超えるホテルやレジデンスを展開するホスピタリティグループであり、グランドメルキュールはアジア太平洋地域を中心に成長してきたブランドである。今回の連携によって、南房総市は世界規模のネットワークを活用した情報発信と誘客促進を図り、地域資源を最大限に活かした新たな観光モデルの構築を目指している。

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