格安航空会社のピーチは一部の路線で20日から、搭乗する利用客を対象に新型コロナウイルスの抗原検査料金の一部を負担する実証事業を始めた。感染拡大で落ち込む利用客の回復を図る狙い。
ピーチが始めたこの事業は搭乗する利用者を対象にしたもので、関西国際空港全体構想促進協議会、宮崎県、鹿児島県、検査機関のエスアールエル、提携クリニックのうつぼGarden Clinicの支援・協力を得て実施する。適用されるのは、関西空港発で奄美、宮崎を結ぶ二つの路線。帰省需要が高く、航空以外の交通手段が少ない路線から選定された。
搭乗予定の利用客が希望すれば、事前に指定の医療機関で新型コロナウイルスの抗原検査を３千円の自己負担で受けることができる。利用者は搭乗日の5日前までにクリニックに提携する大阪市内のクリニックに来院して検体採取。
検査結果は利用客に直接伝えられる。陽性の場合は保健所の指示も受けながら、日程変更、航空券の払い戻しとなる。抗原検査後に国内線利用が可能となることで、利用客の不安を取り除くとともに感染防止につなげたい考え。
現在のところ対象は1日に検査を受けられる人数は最大で5人。11月20日～12月19日搭乗分の関西〜宮崎線、関西〜奄美線の2路線のみだが、利用状況をみて人数の拡大や期間延長を検討するとしている。
新型コロナウイルス抗原検査サポートオプション: https://www.flypeach.com/mp/others/antigentest_support