北海道は3月7日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が占冠(しむかっぷ)村のホテルで発生したと発表した。
3月3日に従業員2人の感染が確認され、その後濃厚接触者の検査を進めたところ、従業員計8人の感染が判明した。8人は20代から40代で、軽症または無症状、利用客と接する機会のある仕事に従事していたという。
宿泊客の名簿があるため濃厚接触者の特定は可能だとし、ホテル名は非公表となっている。ホテルでクラスターが発生したのは道内で初めて。
政府は東京と近隣の3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)において3月7日までとしていた緊急事態宣言を3月21日まで2週間延長した。北海道では2020年10月28日から4か月以上に渡った「集中対策期間」を3月7日で終了。道民には引き続き感染対策の徹底を呼びかけ、黙食の実践や緊急事態宣言対象地域への往来自粛を求めている。再び感染が拡大し、医療の提供に支障が生じる恐れがある場合には、「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請することを検討するとしている。