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北海道内で感染者急増 療養者用ホテル不足の懸念も

道内で200人が新型コロナウイルスに感染し、日別で過去最多となった。感染が急速に広がる中、受け入れが追いつかずに宿泊療養先のホテルに入ることができない感染者が8日の時点で札幌市を中心に147人にのぼっていることが明らかになった。

出典:札幌市

道は、軽症で重症化するリスクが低い感染者についてホテルで宿泊療養してもらうことにしている。しかし、道が札幌市内に確保している無症状・軽症者向けの宿泊療養施設は670人分で、現在宿泊療養している人は453人にのぼり自宅待機している人を加えると今後、部屋が足りなくなることが懸念されている。そのため新たな宿泊療養先の確保を急いでいるが、感染者の急激な増加に追いつかない状態だという。

また、部屋の準備に加えて感染者の体調の確認など調整に時間が掛かるため、現在受け入れは1日50人程度が限度となっている。

自宅待機を余儀なくされている人で自宅に高齢者や基礎疾患がある人が同居している場合は家庭内で感染を広げてしまうおそれもあるため、身の回りの消毒などの対策を呼びかけている。

札幌市保健所の秋野憲一宿泊療養調整担当部長は、「高齢者と基礎疾患のある人を最優先にホテルに入ってもらっているが、大変厳しい状況と認識している。現在、新たな宿泊先の確保を進めているが、感染者数を減らすことが重要なので、市民の皆様には感染予防策の徹底をお願いしたい」と話している。

道内の感染者は累計で4198人(実人数)となった。日別で100人以上となるのは5日連続で、200人台を記録したのは都道府県別で東京、大阪に続いて3カ所目。

加藤勝信官房長官は9日の記者会見で、道内の感染状況が政府の指標で「急増」段階にあると判断された場合、観光支援事業「GoToトラベル」の対象から北海道を除外する可能性を示唆した。

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