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GoTo 電子クーポン不正取得 同じ手口による被害多発

GoToトラベルの利用者に配布される『電子クーポン』をめぐって、不正に取得したとみられる事例が起きていることが明らかになった。

出典:館山リゾートホテル

被害を受けたのは千葉県館山市にある『館山リゾートホテル』。ホテルによると24日深夜、大手旅行会社の予約サイトからGoToトラベルを利用して、翌日の25日から8名で5連泊、総額63万円の予約が入ったという。しかし、チェックイン当日、予約客は現れなかった。登録された電話に連絡するも誰も出ず、準備していた食材は無駄になり、規約にあるキャンセル料25万円も受け取ることができなかった。

同ホテルの飯田貴支配人は「8名様で5泊で額も大きいので、やはりGoToの恩恵というか、我々もうれしい気持ちになったんですけど、このようになってしまうと残念な気持ちでいっぱいですね。」と語っている。

だが、問題は無断キャンセルだけで終わらなかった。予約がキャンセルになったにもかかわらず、GoToトラベルを利用すると受け取れる『地域共通クーポン』が予約した人物に発行されてしまった。旅行代金の15%相当額が配布されるため、63万円の宿泊代で計算すると9万5000円分となる。

旅行先の近隣の自治体にある登録店で使用できる『地域共通クーポン』は2通りの受け取り方がある。『紙のクーポン』はホテルのチェックイン時にもらい、『電子クーポン』は予約確認メールに電子クーポンサイト(クーポン発行画面)のURLが添付され、チェックイン当日の午後3時以降に予約番号などを入力すると発行される仕組みだ。この電子クーポンは登録店で食事や買い物などをする際に、QRコードを読み込むことで使用できる。利用期間は宿泊旅行の場合チェックイン当日15:00からチェックアウト日23:59までとなっている。

今回の事態を受けて、ホテル側は警察に被害届を出すことにしている。同支配人は「コロナウイルスで宿泊業・観光業が低迷しているなかで、GoToキャンペーンをやって頂き、ホテルとしても感謝しているのですが、不正取得をすることは残念で怒りがこみ上げてきます。」と語っている。

他の地域や施設でもGoToトラベルを利用した同様の不正が起きており、警察も被害を把握している。

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