政府は、観光支援策の「GoToトラベル」事業を来年の6月末まで延長する方針を固めた。
「GoToトラベル」事業は来年1月末を期限としていたが、新型コロナウイルス感染症による旅行業界や地域経済のダメージは大きく、引き続き下支えする必要があることから、6月末ごろまで延長する方針を明らかにした。
これまで自民、公明両党は春の大型連休までの延長を求めていた。期間を6月末ごろまで伸ばす理由として、政府関係者は「GWでGoToトラベルが終了してしまうと駆け込み需要が起こり、その後に『旅行控え』の反動が起きる恐れがある」と説明。7月以降は夏休みの帰省や旅行、オリンピック・パラリンピックの開催などで一定の旅行需要が見込めるとしている。
政府は「期間の延長」に加え、延長した期間については「段階的に割引率を引き下げること」「休日と平日に差をつけること」なども検討。8日に取りまとめる緊急経済対策にこれらを盛り込む考えを示している。