新型コロナウイルスの感染状況を示す指標の一つである「最大確保できる病床使用率」が11都道府県で50%を超え、最も深刻なステージ4(爆発的な感染拡大)に達している。
1月8日時点で、病床使用率が50%を超えている都道府県は、埼玉、東京、岐阜、群馬、愛知、大阪、滋賀、兵庫、広島、福岡、熊本。中でも緊急事態宣言が発令された東京は深刻で、重症者用の病床使用率は87.4%に達している。
政府のコロナ対策分科会が定めた感染状況を示す指標は6つ。上記の「最大確保できる病床使用率」に加え、「療養者数」「PCR検査陽性率」「新規陽性者数」「直近1週間の新規感染者数」「感染経路不明者割合」がある。先日に緊急事態宣言が出された1都3県ではPCR検査以外のすべての項目でステージ3からステージ4の数値になっている。
緊急事態宣言が出される目安は、ステージ4に達していることだ。現在、首都圏の1都3県に加え、大阪、兵庫、京都も緊急事態宣言の発令を政府に要請することを検討中だ。全国で停止措置の延長が決定した「GoToトラベル」事業も、停止を解除できるか否かは緊急事態宣言中にどれだけ感染を落ち着けることができるかにかかっている。