株式会社おてつたびが運営する人材マッチングサイト「おてつたび」が、2024年7月4日より夏休み特集を開始した。「おてつたび」は、短期的・季節的な人手不足に悩む地域事業者と「働きながら旅を楽しみたい人」をつなぐサービスである。参加者は交通費を自己負担するが、報酬や宿泊場所が提供され、空き時間には地域での旅も楽しむことができる。
ユーロモニターインターナショナルの調査によると、一人旅をする日本人の割合は調査対象国中で最も高く、博報堂生活総合研究所の調査でも「ひとりでいる方が好き」と答えた25~39歳の割合が増加している。これらのデータから、日本における「一人行動」や「ひとり旅」への注目が高まっていることがわかる。
おてつたびは「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語であり、農家や旅館などの地域事業者と働きながら旅を楽しみたい人をつなぐサービスである。参加者のうち93%が一人旅であり、一人で参加しても受け入れ先の地域の方や同じ日程で参加するおてつたび仲間との交流があるため、完全に一人ではない。参加者のアンケートでは、おてつたびに参加して得られたと感じるものについて「人との出会い」が最も多く挙げられ、「異なる世代や背景を持つ人々との交流」が3番目に多い回答となっている。また、仕事を目的に地域を訪れるため、手持ち無沙汰になることはなく、働いた分の報酬を得られるため金銭的な負担も軽減できる。さらに、人手不足の地域を助けるという社会貢献にもつながる。
実際の利用者の声では、2024年4月に「新祖谷温泉 ホテルかずら橋」に参加した20代の女性が、温かい社員たちのおかげで楽しい毎日を過ごし、勤務時間も無理のない5時間から5時間半で、観光も楽しめたと述べている。また、2023年7月に「旅館さわき」に参加した20代の女性は、勤務時間中は接客や布団敷きを担当し、観光も楽しみながら島暮らしを満喫できたと語っている。
株式会社おてつたびは、「日本各地にある本当にいい人、いいもの、いい地域がしっかり評価される世界を創る」というビジョンを掲げ、2018年7月に創業し、2019年1月にサービスをスタートした。2024年7月現在、登録者ユーザー数は5.6万人を超え、大学生や社会人、転職活動中の方、シニアまで幅広い年齢層が参加している。受け入れ事業者数は全国47都道府県の1,400事業者に拡大し、一次産業や旅館業を中心に、ゲストハウスやキャンプ場、酒造会社や水産物の加工業、飲食店など多岐にわたる。
このように、おてつたびは働きながら旅を楽しむ新しいスタイルを提供し、地域の人手不足解消と地域の魅力を広める役割を果たしている。
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