(出典:楽天インサイト株式会社)
楽天インサイト株式会社は、2025年の旅行実態に関するインターネット調査を実施した。調査期間は2025年3月14日から3月18日の5日間であり、全国の20歳から69歳までの男女1,000人を対象に行われた。
調査の結果、2025年に「宿泊ありの国内旅行」を一回以上実施または計画していると回答した人は全体の56.8%に上った。一方、「海外旅行」を実施もしくは計画していると回答した割合は11.7%にとどまった。性年代別に見ると、国内旅行については女性30代が69.8%と最も高く、次いで女性20代が64.2%であった。海外旅行については男性20代が19.8%と最多であり、次いで男性30代が17.6%であった。
旅行にかける予算についても興味深い傾向が見られた。「宿泊ありの国内旅行」1回あたりの予算(1人分)として最も多かったのは「50,000円~59,999円」であり、18.3%がこの価格帯を選択している。続いて「30,000円~39,999円」が12.9%、そして「100,000円~199,999円」が11.8%となった。海外旅行においては「100,000円~199,999円」が18.8%と最も多く、次いで「200,000円~299,999円」と「300,000円~499,999円」がそれぞれ12.0%という結果であった。
一方で、2025年に旅行を実施または計画していない理由について尋ねたところ、「旅行にかかる費用が高いから」と回答した人が30.3%と最も多かった。次いで「自宅で過ごす方が好きだから」が18.6%、「他の出費が増えたため旅行にお金をかけられないから」が15.7%と続いた。特に「家庭の事情や家庭の都合で行けないから」という理由については、女性では18.5%と2番目に多かったのに対し、男性ではわずか2.7%と最も低く、性別間で15ポイント以上の差が生じた。
旅行情報の入手先に関する調査では、「旅行予約サイト」を挙げた人が28.4%で最も多かった。次いで「Instagram」が26.4%、「動画サイト(YouTubeなど)」が24.6%となった。特に20代および30代では、SNSを活用する傾向が強く見られ、「Instagram」と回答した割合は20代で49.1%、30代で41.2%に達した。また「動画サイト(YouTubeなど)」は20代で36.5%、30代で28.2%、「X」は20代で37.1%、30代で26.0%と、若年層におけるSNSの重要性が明らかとなった。