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シニア世代のリゾートバイトに注目!ダイブが解明する観光業での新しい可能性

(出典:株式会社ダイブ)

株式会社ダイブは、全国4,600以上の観光施設に特化した人材サービスを展開する企業である。同社は「リゾートバイトダイブ」を通じ、ホテル・旅館での勤務経験を持つ50歳以上のシニア人材を対象にアンケート調査を実施した。総務省の労働力調査によれば、2021年時点で45歳以上の労働人口が全体の約5割を占め、60歳以上の約4割が「働けるうちはいつまでも働きたい」と答えている。また、ダイブにおいても、50歳以上の就業者数は2022年6月期の199人から2024年6月期の759人へと急増しており、観光業の人手不足解消や地域経済の活性化に寄与できることが期待されている。

(株式会社ダイブの資料を基に作成)

調査結果によると、50歳以上のシニア層が仕事を探す際に最も利用するのはハローワーク(68.8%)であり、全国に500カ所以上の拠点を持つ同所が、地域密着型の求人情報を豊富に提供している点が支持されている。一方、リゾートバイト派遣会社の利用は3.0%と低く、認知向上の余地が残されていることが判明した。また、リゾートバイトの知名度向上には「インターネットで広告を見た」(62.1%)が大きな役割を果たしており、シニア層にもオンライン広告が有効であることが示されている。

(株式会社ダイブの資料を基に作成)

リゾートバイトを始めたきっかけは、「旅行が好きで旅行しながら働きたい」という動機が39.3%で最も多く、リゾート地での住み込み勤務が非日常的な体験をもたらす点が魅力となっている。また、リゾートバイトを始めた理由は「新しい環境での経験やチャレンジを求めた」が最も多く、新たな挑戦を志向するシニア層がリゾートバイトを選んでいることがうかがえる。一方で、リゾートバイトの目的としては「収入を得るため」が47.7%で最多であり、将来の医療費や予期せぬ出費に備えるために、生活費の補填が求められている現状も見受けられる。

(株式会社ダイブの資料を基に作成)

仕事探しに際しての不安要素として「年齢」が33.5%で最も多く挙げられ、特に採用において年齢がハードルと感じられている。また、新しい環境での住み込み勤務に対する不安も多く、シニア層が安心して働けるサポート体制や住環境への情報提供が必要とされている。さらに、リゾートバイトを経験して「人間関係が広がった」(45.1%)や「新しいスキルを取得した」(43.9%)といったポジティブな変化も見られ、シニア層が仕事を通じて自己成長を遂げていることがわかる。

(株式会社ダイブの資料を基に作成)

将来に向けた夢や目標については「ある」「どちらかというとある」と回答した人が約7割を占め、「リゾート地でのセカンドライフの充実」(24.7%)や「全国のリゾートバイトを経験したい」(21.6%)など、リゾートバイトを通じて新しいライフスタイルを築きたい意欲が伺える。

株式会社ダイブは、日本の観光業の課題を解決することを目標に事業展開を行う企業である。基幹事業である観光施設に特化した人材サービス(リゾートバイト)においては、観光施設の大課題である「人手不足」の解決に寄与しており、年間9,320人の観光従事者を創出している。そのほかにもグランピング施設に特化したWEBメディア「 GLAMPICKS(グランピックス)」の運営をはじめとした宿泊施設に対しての集客支援など、IT領域での事業展開も積極的に行っている。

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