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ブッキング・ドットコムが発表:複数世代旅行のメリットとトレンド目的地

(出典:Booking.com

Booking.comは、アジア太平洋地域(APAC)における複数世代での家族旅行に関する最新調査「Gen.Voyage!」を発表した。本調査は、日本を含むAPACの11の国・地域の16歳から64歳までのインターネットユーザー8,000人以上を対象に実施されたものであり、複数世代での旅行に関する洞察を提供している。

APAC地域では、複数世代での旅行が家族間のつながりを強める機会として重要視されており、この調査によれば、複数世代での旅行の最大のメリットとして、「家族の絆を深め、共通の思い出を作ること」(47%)や「めったに会えない家族と過ごすこと」(39%)、さらに「あらゆる年齢層向けの多様なアクティビティを楽しめること」(34%)が挙げられている。

しかし、複数世代での旅行がもたらす複雑さも見逃せない。「安全性や健康に関する懸念の高まり」(30%)や「興味対象の不一致」(30%)、「食事のニーズが多岐にわたることの難しさ」(28%)などが、旅行計画を複雑化させる要因となっている。特に世代間で異なるエネルギーレベルやスタミナの差、家族間のペースの違いが、旅行中において課題になることも多い。

複数世代の旅行では、テクノロジーを駆使するミレニアル世代が旅行手配において中心的な役割を担っており、この世代の48%が旅行の計画を主導している。また、Z世代も旅行の計画に積極的に参加しており、47%が自分たちの好みに合わせたアレンジを加えている。一方、ベビーブーム世代は計画にあまり関与しておらず、23%が他の家族に任せていることがわかっている。旅行の日数に関しては、多くの家族が4日間から6日間を理想的と考えており、これは家族がリラックスできる一方で、旅行疲れが出るほど長くはないためである。

予約に関しては、約51%の家族が出発の1ヶ月前以内に予約をすることに抵抗がなく、6日間以上の長期旅行であっても40%が1ヶ月未満の直前に予約していることが明らかになっている。宿泊施設の選択では、依然として「ホテル」が最も人気であり、49%がホテルを選んでいる。次いで「リゾート」が36%の支持を集めているが、25%の旅行者は「文化を感じられる旅館、ヴィラ、貸別荘、ツリーハウス」など、地域の雰囲気を楽しむユニークな宿泊先を選んでいる。

宿泊施設の選定においては、最も重視される要因として「価格が手頃であること」(41%)が挙げられている。次いで、「観光スポットへのアクセスの良さ」(29%)や「全世代や食事のニーズに対応できるレストランが施設内にあること」(27%)も考慮されている。

旅行先を決定する際には、「安全性とセキュリティ」(46%)、「料金の手頃さとコストパフォーマンス」(39%)、「全世代向きのアクセスの良さ」(30%)が特に重要視されている。また、「環境面でのサステナビリティに関する取り組み」(13%)や「文化を味わう体験」(13%)も一部の旅行者に評価されているが、上位には及ばない。国内旅行を選ぶ旅行者は42%に達しており、移動距離が短く、現地の習慣に精通しているという点が利点とされている。一方で、39%の旅行者は新しい文化との出会いや未知の体験を求めて海外旅行を希望している。

(出典:Booking.com

ブッキング・ドットコムの検索データによると、家族旅行で人気の目的地には、文化的魅力や多様なアクティビティ、家族向けのアメニティが揃っている場所が多く、特に家族旅行の需要が高まっている。検索数に基づくAPAC地域での家族旅行先ランキングでは、東京や大阪が上位を占めているが、新たなトレンドとして浦安や海外のユニークな場所も注目されている。

ブッキング・ドットコムは1996年にアムステルダムで設立され、現在はBooking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一員として、世界中の宿泊施設や移動手段を提供している。企業理念は「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を提供すること」であり、多様な宿泊施設や旅ナカ体験、旅行中のシームレスな移動手段をワンストップで提供するプラットフォームを展開している。

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