株式会社JTBと、JOYSOUNDを展開する株式会社エクシングは、訪日外国人観光客を対象に愛知・名古屋のナイトタイムエコノミー活性化を目的とした共創プロジェクトを始動する。日本の伝統文化を感じられるナイトタイムコンテンツを開発・販売し、地域社会への経済効果や文化的価値向上に寄与することを目指している。
本プロジェクトでは、日本のナイトカルチャーであるスナックを体感できる体験型ツアーや、名古屋特有の「なごやめし」を活用した夕食とナイトカルチャー体験ツアーの企画・造成・販売を行う。訪日外国人観光客の増加に伴い、日本のナイトタイムエコノミーにおけるコンテンツ不足や言語対応の課題が浮上しており、夜間滞在の充実と観光消費の拡大が求められている。愛知・名古屋においても同様の課題が存在し、JTBとエクシングはこれに対応すべく共創の取り組みを開始した。
JTBは交流創造事業を事業ドメインとし、全国ネットワークを活かして人流・物流・商流を創出し、地域や観光事業者の課題解決を支援してきた。特にナイトタイムエコノミーへの対応を不可欠と捉え、地域のナイトタイム活性化に向けたモデルパターンの創出を目指している。一方、エクシングはJOYSOUNDブランドでカラオケ事業を展開し、多様なエンタテインメントの創造に取り組んでいる。今回のプロジェクトにおいても、カラオケを活用した新感覚のナイトカルチャー体験を提案し、外国語対応機能を強化することで訪日観光客が気軽に日本の音楽文化に触れられる環境を整えている。
JTBの訪日外国人観光客向けの商品開発・プロデュース・運営・販売のノウハウと、エクシングのカラオケコンテンツやナイト店舗ネットワークを融合させ、良質な体験コンテンツを開発した。これを第1弾として、愛知・名古屋のナイトタイムエコノミーのさらなる活性化を推進し、観光消費の拡大と経済波及効果の向上を目指す。
2025年度はナイトタイムエコノミー活性化に向けてコンテンツの拡充を進め、2026年度以降は訪日外国人観光客のさらなる増加を見据えて全国展開を目指す。両社の全国ネットワークを活用し、持続的な協業を進めることで、日本のナイトタイムエコノミーの発展に貢献していく方針である。