株式会社ジャパンエンターテイメントと立命館アジア太平洋大学(APU)は、2024年10月21日に日本の観光産業の発展に寄与する高度観光人材の育成を目的に産学連携包括協定を締結した。
ジャパンエンターテイメントは、2025年に沖縄北部で開業予定のテーマパーク「JUNGLIA」を推進しており、沖縄の地域経済の発展と日本観光の活性化に寄与することを目指している。一方、APUは2023年にサステイナビリティ観光学部を開設し、持続可能な社会の実現に向けた人材育成を進めている。本協定では、両者のリソースを活用し、高度観光人材の育成を進めることを目指す。
今回の産学連携では、ジャパンエンターテイメントが推進するJUNGLIAでのインターンシップを通じて、学生たちは消費者価値を生み出すスキルを習得することができる。インターンシッププログラムは、単なる短期の職業体験にとどまらず、消費者価値を創出するためのマーケティングノウハウの実践や改善提案を行う実践型の内容となっている。また、インターン生の滞在を支援する複合型研修施設の設立も予定しており、APUと協力して高度な専門スキルを備えた人材を育成していく。
観光業は全産業中最も人員不足が深刻であり、日本銀行の調査でもその不足感が示されている。こうした状況を踏まえ、本協定の一環として、地域社会や観光産業に貢献できる高度な専門知識を持つ人材の育成に力を入れる方針である。特に、消費者価値を生み出すマーケティングの実装型プログラムを通じて、学生が理論と実践を繰り返す中で、観光業界に貢献する力を培うことが期待される。
また、日本政府が掲げる2030年までに訪日外国人旅行者数を6000万人、訪日外国人旅行消費額を15兆円にする目標達成にも寄与することが期待されている。ジャパンエンターテイメントとAPUの連携により、沖縄から日本全体の観光業を活性化させる人材を育成し、観光立国としての日本の発展に貢献していく予定である。