株式会社メリーデイズが運営する滋賀の観光庭園「English Garden ローザンベリー多和⽥」がバラのシーズンを迎えた。開拓から21年目を迎えたこの観光庭園は、訪れる人々に五感で楽しむことのできるバラの魅力を提供する。
ガーデン内には約400種類のバラが咲き誇り、クレマチスやウツギなどの宿根草や木々が植栽され、絵画のような美しい風景を創り出している。
特にローズガーデンエリアでは、イングリッシュローズが約60種類180株植栽されており、ハーブや宿根草がバラの美しさを引き立てている。また、アジアンローズガーデンでは、世界的なバラ研究家 上田善弘氏が収集した中国、ラオス、インド、日本の貴重な野生種を中心に植栽されている。
バラの魅力を五感で楽しむための体験も豊富である。ローズアフタヌーンティーやローズスコーン、ローズアロマハンドバスなどが提供され、訪れる人々はバラの香りや味わいを楽しむことができる。特に朝の時間帯には、バラの香りや色が最も美しいとされ、早朝入園時間を利用してガーデン散策を楽しむことができる。
また、ローザン鉄道ミルキーウェイでは、100種類のつるバラが植栽された約100メートルのバラのトンネルを電車で走り抜けることができる。このバラのトンネルは世界的にも珍しく、華やかな香りに包まれるバラの旅を提供する。
「English Garden ローザンベリー多和⽥」は、一人の女性が「いつか自分の庭を造りたい」という夢を叶えるために始めた。2003年にコンクリート会社の採石場跡地を開拓し、2011年にオープン。サスティナブルな庭という概念がまだ浸透していない時代から、小さな山野草や立ち枯れのアジサイやユリの美しさを共感してもらうために試行錯誤を繰り返した。大型台風や記録的な大雪にも見舞われたが、その都度植栽を見直し形を変え続けてきた。そして開拓20年目の2023年には、年間約25万人の来場を記録し、2025年に開催される「第20回世界バラ会議in福山大会」の公式ポストツアー先にも選ばれた。