山梨県笛吹市と株式会社JTBは、笛吹市の富士山を望む絶景地『FUJIYAMAツインテラス』に、新たな観光交流拠点「Lily Bell Hütte」を2024年4月25日に開設する。この施設は、ドイツ語で山小屋を意味する「Hütte」を冠しており、標高1300メートルの地点に位置する。設立の目的は、観光客に対して休息の場を提供し、地域の情報を発信することにある。
『FUJIYAMAツインテラス』は、標高1600メートルの新道峠にあり、山中湖や河口湖、雲海、富士山を一望できる。しかし、周辺道路は狭く交通の危険が伴うため、すずらん群生地の駐車場からの「パーク&バスライド」が実施されている。この新しい拠点「Lily Bell Hütte」は、このバスライドの入口となり、EVバスの導入により、自然保護と観光活用の両立を目指す。
JTBはこのプロジェクトを、地方創生に寄与する「地域交創プロジェクト」の一環として展開。『FUJIYAMAツインテラス』のエントランスとして機能し、山岳リゾートの雰囲気を高めるウッドデッキとトレーラーハウスが特徴である。施設内では、地元のフルーツを使った甘味や、笛吹市のご当地グルメ「ラーほー」を提供するカフェ事業や、観光案内所事業を運営。さらに、地元特産品やお土産を販売する「Lily Bell Hütte market」も設けられる。
『FUJIYAMAツインテラス』へのバス運行だけでなく、芦川地区とのシャトルバスによる結びつきも強化され、地域の魅力を最大限に引き出すと共に、地域住民と観光客の交流を促進する。この取り組みは、地域経済の活性化や雇用創出、地域の自然環境や文化遺産の保護と活用を目指す。
笛吹市とJTBは、このプロジェクトを通じて、地域の魅力をより多くの人へ伝え、持続可能な観光推進に努める。『Lily Bell Hütte』の開設は、地域振興の一環として、より多くの訪問者に自然保護のもとで富士山の絶景を楽しんでもらう環境を提供するものである。