高校生向けの起業体験プログラム「StartupBaseU18」を運営している株式会社まつりばは、2024年5月9日に近畿日本ツーリスト株式会社との間で販売提携を結んだ。この提携により、学校(主に高校)向けに、探究学習と修学旅行を組み合わせた革新的なプログラムの提供が開始されることとなった。
高校教育においては、「総合的な探究の時間」が新設され、実社会に接続した学びが重視されているが、校内だけでは学びの場が限られるため、修学旅行などの課外授業と連動した総合的な探究の時間を活用した活動が求められていた。近畿日本ツーリストとの提携により、修学旅行を活用した「旅マエ・旅ナカ・旅アト」の一貫した学習体験が実現する。
コロナ禍を経て、高校生の間では旅行に対する期待が大きく変わっている。特にZ世代の生徒たちは、人との繋がりや共感を求め、教科学習だけではない総合的な学びの場を求めている。また、旅行における「観光」から「体験」へのシフトも顕著で、積極的に現地の人々と交流し、体験を通じて学ぶことに価値を見出している。
代表取締役の森真悠子氏は、この提携を通じて、StartupBaseU18が提供する「課題発見」や「顧客インタビュー」などのプログラムが、生徒たちの行動をさらに促し、修学旅行の楽しい経験と共に実社会での体験が自信に繋がることを期待している。また、東北高校の角田先生は、実際に大阪で起業体験プログラムを実施した際の生徒たちの成長と自信の向上を実感したと述べている。
近畿日本ツーリストは、この提携を通じて、修学旅行だけでなく、課外研修としても2日間の起業体験プログラムを提案している。これには、行き先を問わず実施可能な半日の起業体験プログラムや、校内で利用できる動画教材も含まれる。これにより、生徒たちは学校外での学びを通じて、実践的なスキルと社会での経験を深めることができるようになる。