中国海南省の観光行政機関である海南省旅游・文化広播・体育庁は、日本側の旅行宣伝窓口であるGO!海南島(中青旅日本株式会社)と協力し、日本市場向けの海南島観光プロモーションを11月より開始した。今回のプロモーションは、2025年11月中旬に現地海南島で実施された取材内容をもとに展開されている。日本国内写真家・モデル・MCとして活動する本堂亜紀氏が、自身の女性クリエイティブチーム「HONDOJO」とともに現地を訪れ、海南島の自然や文化を独自の視点で撮影した。
今回のテーマは、海南島が持つ“本質的な魅力”を日本に伝えることである。本堂氏は、歴史文化が残る海口・騎楼老街や、少数民族文化の槟榔谷黎苗文化観光区、透明度の高い海に囲まれた三亜・西島などで撮影を実施した。帰国後の本堂氏は、「海南には、まだ日本の多くの人が知らない深さがある。ビーチリゾートだけでなく、歴史、文化、人々の温度が旅の魅力を作っている」と語った。また、「歩くほどに体験するほどにもっと知りたいと思える島であり、ゆっくり深呼吸ができる場所として紹介したい」とコメントしている。同行した「HONDOJO」のメンバーからも「アジアの中でも特に人の優しさを感じる場所」との声が上がり、再訪を希望する意見も多く聞かれた。
北緯18度に位置する海南島は、中国で唯一のトロピカルアイランドである。日本からは東京発の直行便で約4時間30分とアクセスが良く、冬でも温暖な気候が続くことから、12月から2月にかけてがベストシーズンとなる。現地では空港直通バスや高速鉄道「環島高鉄」、電子チケット対応のシャトルバスなど、外国人旅行者にも便利な交通手段が整っている。
海南島は、熱帯雨林や温泉、海洋文化、民族文化が共存する多様な観光地である。自然派には亞龍湾熱帯天堂森林公園や呀諾達雨林文化旅游区、七仙嶺温泉などが人気である。また、文化・歴史に興味のある旅行者には槟榔谷黎苗文化旅游区や南山文化旅游区、海口・騎楼老街などが訪問先として挙げられる。さらに、福山コーヒータウンや海南省野生動物園なども観光スポットとして注目されている。
海南島は、自然環境と観光インフラが充実したストレスフリーなリゾートとして、冬の海外旅行先としての需要が高まりつつある。今後は、日本人旅行者にとっても身近で多様な体験ができる新たな南国リゾートとして、さらなる関心を集めることが期待される。