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観光庁、第3回「サステナブルな旅アワード」表彰式を開催:大賞に富山県西部観光社 水と匠など10団体を選出

(出典:株式会社ツーリズム総合研究所

観光庁は2026年1月22日、都内において第3回「サステナブルな旅アワード」の表彰式を開催した。本アワードは、持続可能な観光に取り組む地域やコンテンツ、施設などを対象に、地域全体の好循環を生み出すモデルを顕彰し、観光業界内での横展開を目的として実施されている。今回は、大賞1件、準大賞1件、地域未来賞3件、特別賞5件の計10団体が受賞し、表彰式には村田茂樹観光庁長官が出席し、各受賞者に賞状が手渡された。

大賞には、一般社団法人富山県西部観光社 水と匠が実施する「カイニョお手入れツアー~次世代へ紡ぐ、散居村保全と循環型社会の再生~」が選ばれた。同団体は、富山県砺波市および南砺市に広がる散居村景観を対象に、屋敷林であるカイニョの手入れを体験型ツアーとして展開し、観光を通じた景観保全と地域循環の仕組みづくりに取り組んでいる。受賞にあたり、同団体は観光を目的ではなく手段と位置づけ、地域の持続可能性や活性化につなげてきた点が評価された。

(出典:株式会社ツーリズム総合研究所

表彰式で村田観光庁長官は、本アワードについて、持続可能な観光に取り組む優良事例を可視化し、旅行業者と地域の多様な関係者との連携を強化することを目的としていると説明した。その上で、日本の自然や文化など地域固有の魅力を生かした高付加価値な旅行商品の造成と販売を促進し、観光地の持続可能性を支えるビジネスモデルへの変革を期待すると述べ、受賞団体の取り組みを称えた。

また、審査委員長を務める北海道大学観光学高等研究センター客員教授の小林英俊氏は総評として、今回の受賞商品には、循環型社会を志向する明確な経営理念を持つ事業者の増加、IターンやUターンを含む若い世代の参画、関係者が適正な対価を得られる「稼げる」商品づくりの広がりという三つの特徴が見られると指摘した。これらを踏まえ、日本のサステナブルツーリズムが新たな段階に入ったとの認識を示した。

表彰式後には、受賞団体代表や審査委員、メディア関係者による意見交換会が行われ、各地域の成果や課題、地域住民との協働や対価設定の考え方などが共有された。観光庁は、本アワードを通じて得られた知見を今後の横展開につなげ、持続可能な観光の推進を一層進めていくとしている。

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