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探究学習と体験型サステナビリティ教育を融合:「GREEN JOURNEY for SCHOOL」が始動

日産自動車株式会社株式会社日本旅行が発起人となり設立されたGREEN JOURNEY推進委員会は、新たな教育旅行事業「GREEN JOURNEY for SCHOOL」を2025年4月28日(月)より開始した。これは、サステナビリティをテーマにした新しい旅のスタイル「GREEN JOURNEY」を中学校・高校向けに教育旅行として提供するものである。第1弾として、株式会社クボタと協業し、東京都足立区の足立学園高等学校の1年生を対象に、新潟県新発田市で2025年5月7日(水)から10日(土)にかけて教育旅行を実施する。

(出典:GREEN JOURNEY推進委員会

本旅行では、稲作における中干し期間の延長が温室効果ガスの削減につながる仕組みなど、農業分野におけるサステナビリティの取り組みを体験的に学ぶことができる。田植え体験に加え、株式会社クボタによる農業のカーボンニュートラルに関する講座、日産自動車株式会社による電気自動車を活用した地域課題解決に関する講座も実施される。また、地域資源の再活用をテーマに、新発田市の廃校を活用したシェアオフィス「キネス天王」も研修会場として使用する。

移動には、環境配慮型の新幹線を利用し、移動によって排出される二酸化炭素は、新発田市内の農業生産者が創出したJ-クレジットを活用してオフセットされるなど、旅行全体を通じて環境への配慮がなされている。加えて、参加生徒には「サステナブルな旅行とは何か」という問いを立て、自ら答えを導き出す探究学習の視点が取り入れられており、学びの深化が図られる。

GREEN JOURNEY推進委員会はこれまで、個人旅行向けに地域との交流や未利用食材を活用した食体験、スタンプラリーなどを組み込んだ「GREEN JOURNEY熊本・阿蘇」や「GREEN JOURNEY伊勢志摩」を企画・販売してきた。これに加え、団体旅行向けの教育・研修プログラムの開発も進めており、とりわけ中学校・高校における探究学習との親和性が高い「GREEN JOURNEY for SCHOOL」を展開している。2025年度中には私立校5校での実施を予定しており、2026年度以降は対象校の拡大を目指す。今後は大学生や企業向けの研修旅行としての展開も視野に入れ、さらなる商品開発を進めていく方針である。

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