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お手伝いで始まる関係構築:石川県とおてつたびが地域連携を推進

(出典:株式会社おてつたび)

株式会社おてつたびは、石川県との連携を開始し、県内の事業者と旅行者をマッチングすることで、「お手伝い」を通じた関係人口の創出・拡大を目指す取り組みを開始した。背景には、能登半島地震後の人口流出や人手不足といった地域課題があり、持続可能な地域活性化のための新たな手法として注目されている。

「おてつたび」は、短期の労働(お手伝い)と旅を組み合わせた人材マッチングサービスであり、旅行者は現地で働きながら地域と深く関わりを持つことができる。移動にかかる交通費は自己負担となるが、滞在中は報酬を得ることができ、旅費の負担軽減と地域住民との交流という付加価値を同時に享受できる点が特徴である。

(出典:株式会社おてつたび)

今回の連携では、石川県内の事業者と「おてつたび」の参加希望者をマッチングし、現地では「石川県地域おこし協力隊」の隊員が交流や体験活動をサポートする。地域をよく知る隊員が案内することで、観光ガイドには載らない地元ならではの暮らしや文化に触れる機会を創出し、短期滞在者との深いつながりを育む。

「おてつたび」は2019年にサービスを開始し、2025年4月時点で登録者数は7万人を突破。参加者の約半数がZ世代である一方、セカンドキャリアを見据えたシニア層の参加も増加している。全国1,900箇所以上の受け入れ先を有し、宿泊業や一次産業に加え、飲食店や酒造業など多様な業種への広がりを見せている。

(出典:株式会社おてつたび)

参加者の86%が「滞在地域を再訪したい」と回答しており、さらに80%が「おてつたびがなければ訪れる予定はなかった地域」と答えていることからも、この仕組みが地域との新たな出会いを生み、継続的な関係人口の形成に寄与していることがうかがえる。

石川県との連携により、今後ますます多様な地域との関係構築が進み、「お手伝い」を通じた地域活性化の新たなモデルが広がっていくことが期待される。

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