第9回新型コロナウイルス感染症対策分科会にて、ステージⅢに相当する都道府県はGoTo事業から除外することを検討すべしという提言がなされた。
9月18日から東京発着の割引対象ツアーが販売され、10月1日からは地域共通クーポンの配布が決定し、いよいよ全国的に本格始動となるGoToトラベルキャンペーン。
一方、大規模な事業展開が感染拡大のリスクを増やすのではという見方も強くある。
東京対象入りの是非が話し合われた、9月11日の第9回新型コロナウイルス感染症対策分科会。その席にて、「ある都道府県がステージⅢ相当と判断された場合には、当該事業に係る感染リスクを総合的に考慮して、当該都道府県を除外することも検討していただきたい」という提言が分科会から政府に対してなされた。
分科会がまとめた感染状況の指標は4段階のステージで表される。ステージⅢは「感染者の急増」を示し、直近1週間あたりの新規感染報告が10万人あたり15人を超えていることや、最大確保病床の占有率が20%以上であることが基準になる。
現在、ステージⅢに相当している都道府県は、沖縄県、石川県、東京都、福岡県、福井県、大阪府、愛知県、三重県、徳島県、群馬県。
東京都の「GoTo」除外がキャンペーン開始直前の16日に急遽決定されたように、感染の動向次第ではどの県も事業から外される可能性がある。
特に感染状況が深刻な都道府県の宿泊業者は、対象から外されたときに発生するであろうキャンセルの対応について考慮しておく必要がありそうだ。
【出典】新型コロナウイルス感染症対策分科会(第9回) 議事次第