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尾身会長 東京ふくむ「ステージ3」地域でのGoToの中止を提言

12月9日に開かれた衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は、東京など感染状況がステージ3に達している地域をGoToトラベル事業から除外するべきだと主張した。

委員会で尾身氏は、感染が拡大している状況においては、GoTo事業を含め人の移動を制限すべきだと答弁。現在、東京は政府が示す感染状況はステージ3(感染急増)に相当するとして、観光需要喚起策「GoToトラベル事業」の対象から外すべきだと述べた。

政府が示す感染状況の4つの「ステージ」は、病床のひっぱく具合や10万人当たりの新規感染報告など、6つの指標から判断される。ステージ1の「感染者の散発的発生」は、ステージ2は「感染者の漸増」、ステージ3は「感染者の急増」、最も深刻なステージ4は「爆発的な感染拡大」が起こっていることを示す。

現在、東京都は「PCR陽性率」をのぞく5つの指標がステージ3の基準に達し、なかでも人口10万人あたりの療養者数は「28.3人」と、ステージ4の基準数値(25人以上)を超える状況となっている。

東京ではすでに65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人に対しては事業の利用を自粛するよう呼び掛けているが、尾身会長は対象者を限定せず、GoToもふくめて全体の人の移動や接触を控えるべきだと答弁した。

また、来年6月までGoTo事業の延長については、まだ分科会内では議論されていないとしながらも、「今のような感染状況の時は中止にし、下火になってから再開したほうが経済的には影響があるし国民の理解も得られるのではないか」と個人的見解を述べた。

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