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北海道 GoTo 除外 政府否定的

赤羽国土交通大臣は10日、閣議後の記者会見で新型コロナ感染者が増加している北海道について、「現段階で北海道を直ちに Go To トラベル事業の対象から外すべき状況ではないと認識しているのが政府としての見解だ」と述べた。

北海道海道の感染状況が新型コロナウイルス感染症対策分科会の感染状況を示す4段階の基準で、ステージ2に相当していることを理由としてあげた。今後、感染の急増を示す、ステージ3相当と判断された場合は改めて検討する考えを示した。

また、北海道の鈴木知事と直接話したことにも触れ、鈴木知事が「現在の感染拡大は、Go Toトラベルに起因したものではなく、対象から外されることも望んでいない」と話したとも述べた。

北海道では9日、新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人の数が、初めて200人に達するなど、急速な感染拡大に懸念の声が上がっている。

新型コロナウイルス感染症患者の受け入れが追いつかず、宿泊療養先のホテルに入ることができない感染者が8日の時点で札幌市を中心に147人にのぼっていることも明らかになった。

北海道の新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、加藤勝信官房長官は9日の記者会見で、北海道が新型コロナウイルス感染症対策分科会の感染状況を示す基準で「感染の急増」を示すステージ3相当と判断された場合、観光支援事業「Go To トラベル」の除外を検討する考えを明らかにしている。

北海道の鈴木知事は10日、菅総理大臣と会談し、感染状況などを説明した。11月で、感染拡大を抑え込んでいくという強い思いだと発言。「国からもバックアップをいただきながら、札幌市などと連携して、繁華街での重点的なPCR検査の実施などを行い、総力を挙げて立ち向かっていきたい」と述べた。

2020年2月以降、新型コロナ感染症が国内で猛威をふるい、旅行・観光産業や航空業界は大きなダメージを受けてきた。Go To トラベル事業がようやく波に乗り、利用者も増えてきたなかでの感染拡大により、事業者や旅行客、地元民がパニックにならないよう、政府は対策を講じる必要がある。

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