木の香株式会社前川建築は、「サウナに住む悦び」をコンセプトに、生活の中に溶けこむサウナを体感できる宿泊施設「くらすサウナつるぎ」を富山県滑川市寺町に開業すると発表した。2024年2月の開業に先立ち、12月末に先行予約受付を開始する。
同施設は、剱岳(つるぎだけ)をはじめとした立山連峰を望むロケーションに位置しており、広大な田園風景の中に佇む木の宿 「景(ひかり)の家」と、はなれのサウナを一日一組限定で提供する。サウナプロデューサーのカワちゃん(川田直樹氏)が監修、設計は建築家・河合俊和氏が手掛けた。
本記事では、「くらすサウナつるぎ」開業の経緯などについて、木の香株式会社前川建築に取材を行った。
ティザーサイト:https://kurasusaunatsurugi.jp
Instagram:https://www.instagram.com/kurasu_sauna/
――― まず、どのような経緯で「くらすサウナつるぎ」を開業することになったのでしょうか
これまで木造一軒家での丁寧な生活を大切にしてきました。今回、私たちはより地域の自然と調和する「サウナのある暮らし」を皆様に提案したいと考え、それが「くらすサウナつるぎ」の開業に繋がりました。
お客様には、サウナを通じて身体と心をリセットしていただき、地域の自然が提供する癒しの体験をご提供したいと思います。
――― 特徴の1つに独自性の高いデザインを挙げられていますが、こだわったポイントと、それらのデザインを採用した理由を教えてください
天井から床に至るまで木材で包むデザインにこだわりました。これにより、お客様が木の香りや温もりを全身で感じられるように工夫しました。
サウナ室は閉ざされた空間ではなく、開かれた空間を意識しました。サウナ室からは季節や時間に応じた美しい景観が眺められます。また、大きな全面ガラス張りを通して、内気浴中でも夜景を楽しめるようになっています。
――― 次に「サウナ」について、他の施設との違いやこだわったポイントを教えてください
当施設は、都心部で増えている個室型や予約制のサウナとは異なります。一軒家×宿泊併設型とすることで、お客様が気分やタイミングに応じてサウナを利用できる点が特徴です。サウナ後の食事や団欒、就寝といった日常生活と直結したサービスを提供しています。
また、サウナ体験のためだけに、サウナ、水風呂、内外気浴を一つにまとめた専用の空間を新築しました。さらに、オーダーに応じてご用意する特別な屋外露天風呂もご用意しております。
――― 「くらすサウナつるぎ」を「地域旅のプラットホームに育てていきたい」とのことですが、今後の展開の計画やイメージなどがあれば教えてください
サウナの魅力は、豊かな水や風景との出会いが、心のリセットと開放を通して強烈な思い出につながることにあります。
私たちは、そうした思い出がお客様を再び訪れたくさせる循環型の暮らしを提供したいと考えています。
宿泊以上移住未満のモデルとして、観光客ではなく住人として長く親しまれる施設にしていきたいです。
――― 最後に開業に向けての意気込みをお願いします
価値観の多様化の促進から、多拠点生活や都心部での働き方の見直しなどの変化が加速しています。
その中で、日本の豊かな自然の持つ力を、瞬間的な観光ではなく一軒家の暮らしを通して体感をしていただきたいと思います。
ここには、華美や豪勢なものがあるわけではありませんが、長く愛されてきている日本古来の原風景や立山連峰があります。 ぜひ大切な方とお越しください。
■施設概要
施設名:くらすサウナつるぎ
開業日:2024年2月1日(木)
所在地:富山県滑川市寺町185-1
概要:総面積 約500㎡(約152坪)、宿泊定員2~6名、はなれサウナ 約200㎡(約100坪)
はなれサウナ/サウナ室(フィンランド製ストーブ使用)、水風呂、シャワーブース、ウッドデッキ、露天風呂(天然温泉の配送サービス)、薪ストーブ
母屋/リビング、ダイニングキッチン、薪ストーブ、バス、トイレ、ベッドルーム2室(最大6名宿泊可能)
ティザーサイト:https://kurasusaunatsurugi.jp
Instagram:https://www.instagram.com/kurasu_sauna/