佐賀県・唐津湾を望む浜崎海岸に、ONCRIブランドの第2号店となる海辺のリゾート『ONCRI-KARATSU(おんくり唐津)』が2025年7月1日に開業した。運営は、ザ・コレクション・オブ・クール&グラマラス アライアンス(CCGアライアンス)の株式会社C&G Value Design。静かな東唐津の地に佇むこの施設は、「No watch, No noise―時間から解き放たれ、穏やかな静けさの中で」をコンセプトに、海の気配を感じながら過ごす上質なひとときを提供する。
オーシャンビューの客室や、玄界灘の新鮮な魚介を使った鮨会席 鮨・日本料理「暦」、窓を開け放てる大浴場、カフェ、プールなど、多彩な施設が揃い、訪れる人を非日常へと誘う。さらに、2025年秋頃にはロビーやラウンジ、ホテルショップなどを備えた新エリアが完成予定。今後ますますの進化が期待される注目のリゾートだ。
本記事では、『ONCRI-KARATSU』開業の経緯やこだわりなどについて、 株式会社C&G Value Designに取材を行った。
▷公式ホームページ : https://oncri-karatsu.com
―――ONCRI ブランドの第2号店として唐津を選ばれた背景と、開業に至るまでの経緯を教えてください。
唐津市では、人口減少や地域経済の縮小といった課題に対応するため、観光を基幹産業として育成し、市民の生活文化水準の維持・向上を目指す『唐津市観光地経営戦略プラン』を策定しています。当社としても、唐津が持つ歴史や景観、食文化、豊かな自然といった地域のポテンシャルを最大限に活かし、魅力あるリゾート地の開発を進めたいと考えました。
私たちがこの地で成功を収めることで、唐津――特に東唐津エリアの可能性に他の事業者も注目し、さらなる進出が促進されると期待しています。こうした競争が活発になることで、マーケット全体が拡大し、唐津を訪れる観光客の増加にもつながる。観光を通じた地域活性化こそが、本プロジェクトの大きな意義だと捉えています。
―――「No watch, No noise」というコンセプトを、空間設計やサービスの中でどのように体現されているのでしょうか?
ONCRI-KARATSUでは、“No watch, No noise―時間から解き放たれ、穏やかな静けさの中で”というコンセプトを軸に、特別な空間をご提供しています。唐津湾の自然と調和し、訪れるすべてのゲストが“時間を忘れ、心身ともに解放される”ような環境づくりに注力しました。
余計なストレスから解き放たれ、穏やかな時の流れと空間の中で、くつろぐひとときをお過ごしいただけます。波の音や風の香りに包まれながら、非日常の癒しをご堪能いただけるように設計しています。
―――鮨・日本料理「暦」では、鮨会席というスタイルを採用されていますが、料理構成や演出において、どのような意図や工夫がありますか?
今回、唐津や玄界灘産をはじめとする地の食材を最大限に活かせる料理を模索した結果、鮨というジャンルにたどり着きました。
鮨・日本料理「暦」では、鮨会席というスタイルを採用し、唐津湾や玄界灘で水揚げされた新鮮な魚介をはじめ、九州各地から厳選した食材を用いて、四季の移ろいを感じられる特別なコースをご用意いたします。
鮨は、先付や椀物、一品料理など日本料理の流れの中に織り交ぜるスタイルでご提供。料理の合間を彩るように鮨を供されることで、味わいに緩急と奥行きが生まれ、より豊かな食体験へと導きます。職人が丹精込めて仕上げる鮨と、繊細な日本料理が調和し、一皿ごとに五感が満たされるひとときをご堪能いただけます。
―――“SALON de ONCRI Shikkoku Japanese Modernism”というテーマには、どのような美意識や狙いが込められているのでしょうか? 特に表現にこだわった空間やディテールがあれば教えてください。
日本の伝統美を基軸としながら、漆黒を基調としたモダニズムで再解釈することで、洗練されたデザインを実現しました。
漆黒の色彩は、空間に力強い存在感を与える一方、自然の景観と静かに溶け合う調和の美を体現しています。この色使いによって、ミニマリズムと日本の美意識が融合し、伝統と改革が調和した空間が生まれました。
施設の各空間には、素材の質感や繊細なディテールへのこだわりが随所に反映されています。 木の温もりや滑らかな表面の仕上げが調和し、触覚的な体験も含めた全方位的なデザインも追求。レセプションから客室、ラウンジに至るまで、空間全体がサロンのような親密さが漂い、洗練された統一感を演出しております。
―――地域との連携や、地元文化・自然を活かした取り組みについて、特に力を入れていることを教えてください。
お客様に唐津の魅力を五感で感じていただくため、地域と協働したさまざまな活動を展開していきます。浜崎祇園祭りや唐津くんちへの協力、海開きへの参画、大相撲・鳴門部屋との交流など、地域行事への支援を積極的に行い、地元との絆を育みます。
また、食体験では、唐津漁港直送の魚介や地元の米・味噌・銘菓を使った料理をご提供。サステナブルな食材の活用や食品ロス削減にも取り組み、環境にも配慮した食文化の創出を目指します。さらに、海岸清掃などの自然保護活動にも注力。スタッフによる定期的な清掃に加え、宿泊者が参加できる仕組みも整備し、美しい海の維持に貢献します。
―――最後に、ONCRI-KARATSU を訪れるお客様に、最も感じてほしい価値や、心に残してほしい体験とはどのようなものか教えてください。
ONCRI-KARATSU で最も感じていただきたいのは、ONCRI ブランドの「恩送り」の精神がつむぐ、目に見えない豊かさ──時間から解き放たれ、五感を澄ませることで初めて味わえる“旅の贅”です。
そして、ぜひ体験していただきたいのが、海に沈む美しい夕陽です。刻一刻と色を変えていく空と海のグラデーションは、言葉を忘れるほどに美しく、唐津の自然の豊かさを象徴する光景です。
また、滞在を通して、食や文化、風景、人とのふれあいなど、唐津という土地が持つ多様な魅力を、心ゆくまで堪能していただきたいと願っています。コンセプト、施設の全ての要素を通じて、お客様には「ONCRI-KARATSU で過ごした時間こそが、「人生にほんの少しの余白と、誰かに贈りたくなる物語をくれる」と実感していただきたいと考えています。その心に残る体験こそが、私たちが一番大切にする価値です。
■施設概要
施設名:ONCRI-KARATSU(おんくり唐津)
所在地:〒849-5131 佐賀県唐津市浜玉町浜崎1669-55
TEL:0955-56-6234 FAX:0955-56-8221
Email:info@oncri-karatsu.com
建物階数:地上4階
客室数:24室
最大収容人数:83名
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00
付帯施設:
・鮨・日本料理「暦」
・KOYOMI Terrace (カフェ&バーベキュー)
・KOYOMI STUDIO(パーティースペース)
・KOYOMI LOUNGE ※秋頃オープン予定
・ホテルショップ ※秋頃オープン予定
・大浴場(男・女)
・屋外プール
アクセス:JR 筑肥線「浜崎駅」徒歩9分
公式ホームページ : https://oncri-karatsu.com