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【取材】ライフスタイルホテル『THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi』4月18日開業

アールエヌティーホテルズ株式会社(以下、アールエヌティーホテルズ)は、ライフスタイルホテルの新ブランド「THE BASEMENT(ザ ベースメント)」の1号店として、『THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi』を2025年4月18日(金)に開業した。

サービスコンセプトに「SHARE」を掲げ、居心地の良さ、独自性、地域性、発見を重視した空間を提案。株式会社アクタスと連携したデザインの客室や、カフェ、ワークショップ、ソーシャルアワーが楽しめる14階のラウンジなど、感性を刺激するライフスタイルホテルとなっている。

本記事では、新ブランドの概要や『THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi』の魅力について、アールエヌティーホテルズへの取材をもとに紹介する。

▷ 公式サイト:https://thebasementhotel.jp/osakahonmachi/

―――まず、新ブランド「THE BASEMENT」に込められた4つの想い(居心地の良さ/独自性と魅力/下から支える力強さ/冒険心や発見)について、それぞれどのように空間やサービスで体現されているか教えてください。

居心地の良さについては、訪れるすべての方に「また帰ってきたくなる」ような心地よさを感じていただくために、客室はミニマルかつ使い勝手の良いデザインで統一しています。また、セルフチェックアウトやキャッシュレス決済など、ストレスフリーなサービスへの導線にもこだわりました。

独自性と魅力については、日常とは一線を隔す色使いのインテリアで「かわいさ溢れる秘密基地」を創造しております。内装やサイン計画、ホテル備品に至るまで、好奇心とセンスを刺激するデザインで、若い世代の旅の記憶の一コマを彩る存在なりたいと考えております。

下から支える力強さについては、「ベースメント=基盤」という名の通り、地域に根ざしたホテル運営を意識しています。スタッフは自分たちの足で地域をめぐり、おすすめの観光地やショップをご案内できます。また、スタッフ一人ひとりがホスピタリティの基盤となるよう、コミュニケーションを大切にした運営を心がけています。

最後に冒険心や発見については、ホテルを「ただ泊まる場所」ではなく、「ちょっとした冒険のスタート地点」と考え、宿泊体験の中に”発見”を散りばめています。

――― ユニセックスなカラー設計や館内のサイン表現など、デザイン面で特にこだわられた点や、開業までの試行錯誤についてお聞かせください。

株式会社アクタスにブランドデザイン・設計・施工を依頼し、Z世代に向けて、旅のあいだずっと笑って、喜びを分かち合いながら過ごせる空間とサービスを提供できる空間となっております。

気の合う友人同士の、忘れられない旅の思い出を彩る場所として、デザインやアート、インテリアを通して非日常的な体験を創出し、若い感性を刺激できるような内装を目指しました。

ロビーはカラフルなソファを中心に、オリジナルのタイルやワイヤーメッシュなど、カジュアルな素材も取り入れて構成しています。館内には秘密基地から着想した、グラフィカルなデコレーションやアート作品などを配置しました。また、モールス信号をアレンジしたサインや宿泊ゲストに向けたメッセージも各所で表現しています。

開業までの試行錯誤については、プロジェクト開始から開業までの期間が短く、全行程を正確にかつスピーディーに進める必要がありました。その中でも、アクタス社からのさまざまなご提案に対し、ホテルスタッフが受け身になるのではなく、お互いの役割を尊重しながら積極的に意見交換を続けブランドを作り上げました。

既存ブランドであるリッチモンドホテルとは全く異なるブランドを新たに作り上げていく工程が忙しくも楽しい日々でした。その中で会社を超えたプロジェクトメンバー間に仲間意識や絆が生まれ、一緒に創り上げていくのは、心が揺さぶられる貴重な体験でした。

―――「SMALL COMFORTABLE」をテーマとした客室設計について、限られた空間を快適にするための工夫や、長期滞在を見据えた設備面の配慮について教えてください。

客室は「ベッド」「デスクスペース」「収納」の3要素に機能を絞り、それぞれをミニマルかつ効率的に配置しています。ベッドボードにはスマートフォンや本を置けるボード上のスペースを確保し、電源ポートを集約、身体を動かさずに必要なものに手が届く設計としています。

収納スペースをオープンにしたり、ミラーを効果的に配置したりすることで、物理的な広さ以上の「抜け感」を演出。壁面にはアートや情報を詰め込みすぎず、”余白のあるデザイン”で、ゲストの感覚をリセットする空間を創りました。

全館で高速Wi-Fiを完備しているのはもちろん、デスクスペースにはPC作業も可能なチェアや照明を配置しております。長期での滞在も快適にお過ごしいただけるようランドリールームや自由に使用できる電子レンジ、製氷機をご用意しております。また清掃不要ゲストにはドア前にタオルをご用意するサービスを実施しております。

――― 14階の「THE BASEMENT LOUNGE」は、ソーシャルアワーやワークショップの開催など多機能な空間となっていますが、ターゲット層の想定や利用シーンの狙いについてお聞かせください。

メインターゲットは、Z世代、感度の高い20〜30代の都市生活者・旅行者を想定しています。

具体的には、カップルや友人同士の観光・週末ステイやリモートワーカーや、フリーランスとして働く個人、ちょっとした非日常を求めてホテルに滞在するローカル層、宿泊先にもこだわる海外からの旅行者です。

“情報やカルチャーに敏感な人たち”が、「滞在中にも何かに出会いたい」「空間の中で切り替えをしたい」と感じるニーズに応える場として設計しています。

ソーシャルアワー(14:00~22:00)ではゲスト同士が自然と交流できるよう、1杯のワインやコーヒーをきっかけに、言葉を交わせる”間”を生み出すことが目的です。スタッフも会話の輪に入らせていただくこともあり、温度感のあるコミュニケーションを大切にしています。

またデバイスの充電やPC作業ができるように電源コンセントを配置。夜には照明と音楽で落ち着いたバーラウンジのような雰囲気に。1つの場所にいながら、過ごし方を自分で切り替えられる空間となっております。

ワークショップ(16:00~)では日常の延長にある”ちょっとした発見”を提供しています。スタッフと一緒につくる小物は、滞在の想い出としてぜひお使いください。

――― 最後に、今後の展望や「THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi」をどのような施設に育てていきたいとお考えか、お聞かせください

THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachiは、ただ”泊まる”ための場所ではなく、「街の空気を感じながら、自分の感覚を整える場所」でありたいと考えています。

ホテルを”目的地”ではなく、”まちのハブ”として機能させることが、今後の目指す姿のひとつです。大阪・本町という多様性のある街の魅力をもっと引き出すために、地域のショップ、ローカルイベントとのコラボレーションを拡充し、宿泊者が「ここから大阪を再発見できる」ような体験を提供していきます。

宿泊体験という短い時間の中でも、ふとした瞬間に心が動いたり、誰かに話したりしたくなるような出来事が生まれる。それこそが「SHARE」。私たちの掲げているサービスコンセプトです。今後もその体験の質を追求し続けて参ります。

■ 店舗概要

正式名称:THE BASEMENT HOTEL Osaka Honmachi(ザ ベースメント ホテル 大阪本町)
URL:https://thebasementhotel.jp/osakahonmachi/
所在地:〒550‐0005 大阪府大阪市西区西本町 1 丁目 11‐8
アクセス:Osaka Metro 四つ橋線本町駅より徒歩 2 分/Osaka Metro 千日前線阿波座駅より徒歩 11 分
駐車場:無
TEL:06‐6586‐6765
総客室数:119室
地上14階建て(1階:フロント/2階~13階:客室/14階:ラウンジ)

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