2024年5月、長崎県諫早市福田町に、大人のための数寄屋造りの隠れ宿『旅庭 福の小径』がオープンした。
『旅庭 福の小径』は、数寄屋造りの建物をリノベーションし、住宅宿泊事業法を活用した一棟貸しの宿泊施設。「WELLNESS × EXPERIENCE = WELLBEING」をコンセプトに、日本の文化や伝統を感じさせる施設やおもてなしで、上質な宿泊体験を提供している。
本記事では、施設の特徴や開業の経緯などについて、『旅庭 福の小径』へ取材を行った。
▷ 公式ホームページ:https://fukunokomichi.blog.fc2.com/
――― 最初に 『旅庭 福の小径』がどのような宿泊施設か教えてください
2024年5月に開業した長崎県諫早市にある宿泊施設です。
数寄屋造の建物136平米、日本庭園を有する敷地650平米で、1日1組限定、4名様まで貸切でご利用いただけます。
長崎県の交通の要衝として栄えてきた諫早市は、西九州新幹線の開通でより便利になりました。
長崎・佐賀の様々な観光地を、宿を拠点に日帰りでお楽しみいただけます。
――― どのような経緯で『旅庭 福の小径』をオープンするに至ったのでしょうか
もともと不動産が好きで東京から諫早に戻ってきて半年ほど、良い物件がないか探しておりました。
こちらは建物の造りとお庭が贅沢で、手を入れればとても居心地の良い空間になると思い、購入させていただきました。
以前、東京から遊びに来てくれた知人が諫早を拠点に観光地を巡り大変喜んでもらったことを思い出し、こちらの物件で宿泊施設を始めることに致しました。
――― コンセプトの「WELLNESS × EXPERIENCE = WELLBEING」には、どのような想いが込められているのでしょうか
日本の文化、伝統、おもてなしを体感することで心身ともにリラックスしていただき、長崎・佐賀の旅をより深くよりアクティブに楽しんでいただけたらという想いが込められております。
日本人は古より自然に寄り添った暮らしをしてきました。
こちらの施設は建築時、自然との調和を大切にしている庭師の方が、まず日本庭園の設計をされ、その中に建物が配置されたそうです。
さらに畳や檜の柱や床、土や砂の壁といった自然の建具で作られた建物は常に呼吸をしており、心地良い空間となっております。
有田焼の磁器タイルに包まれた浴室ではタイムスリップしたような懐かしさを感じていただけるのではないかと思います。庭を眺めながら、細やかな泡が織りなす乳白色のお湯にゆっくりと浸かっていただけます。
ラウンジには長崎、佐賀の観光案内や旅の書籍がございますのでお役立てください。
ティーセットや珈琲、冷蔵庫内のお飲み物、朝食も地元の食材を厳選しご用意しております。
諫早の美味しい飲食店様のお食事を宿で召し上がっていただける夕朝食付きのプランを順次公開しておりますので、そちらもぜひよろしくお願い致します。
――― 『旅庭 福の小径』の最も注目してほしいポイントを教えてください
リノベーションの際には購入時の本物の素材の良さは引き継ぎ、聚楽、漆喰の壁は同じように左官さんに仕上げていただきました。
畳や床も日本製の上質なものを使い、水回りは新しく致しております。
宿の要素を空間とデザイン、食、入浴、睡眠、プラスαの体験に分けて考え、より良い状態でお過ごしいただけたらという想いを込めて、ひとつひとつ丁寧に選びました。
なかなか写真でお届けできないのが残念ですが、最も注目してほしいポイントは”本物の心地良さ”ではないかと思います。
――― 最後に今後の意気込みを教えてください
様々な観光地へのアクセスの良さと長崎・佐賀の山、平野、海の豊かな自然と食を活かし、お客様に他にはない長崎・佐賀の体験を楽しんでいただけたらと考えています。
これまでにない新しい目線からのアプローチで飲食店様や事業者様と協力することで、新たなニーズや地方の価値を生みだし、多くの方に喜んでいただけましたら嬉しいです。
■『旅庭 福の小径』概要
【所在地】
長崎県諫早市福田町
(番地非公開、予約完了後メール等にて通知)
【建物】
1階平屋、延床135.87m2、和室2、洋室2、ダイニングルーム、キッチン
【HP・問い合わせ先】
https://fukunokomichi.blog.fc2.com/
福の小径運営担当
Mail:fuku.no.komichi@gmail.com