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マンダリンオリエンタルがモスクワ進出、日系チェーン検討か

マンダリン・オリエンタルは、ロシア連邦首都、モスクワの中心地に2021年、ロシア初となる、ホテル・レジデンス施設を開業する。ロシアには、日系チェーンとしては東横インがモスクワに、ホテルオークラがウラジオストクにホテル開業を計画しているとの現地報道がある。

出典:マンダリン・オリエンタルグループ

マンダリン・オリエンタル・モスクワ

マンダリン・オリエンタルホテルグループはモスクワ最大手の不動産開発会社キャピタル・グループ社との運営受託契約を締結、ロシア連邦首都、モスクワの中心地に2021年、同グループのロシア初となる、ホテル・レジデンス施設を開業する。

マンダリン・オリエンタル・モスクワは、市内中心地を流れるモスクワ川沿いの対岸にクレムリン宮殿を臨む、ソフィスカヤ河岸通り沿いに誕生し、観光・ビジネスいずれの滞在でも便利に利用ができる場所に立地。

スイートタイプを含む客室は全65室と、ブティックホテルサイズの規模で、館内にはダイニング施設2軒、ラウンジバー、スパ施設、全長25メートルの屋内スイミングプールを備えたフィットネス施設など、充実の施設を用意する。さらに、モスクワ市内で外資系ホテルブランドとして初めてとなる、豪華な全137室のレジデンス施設も併設する。

ホテルのビルは新築となり、内装デザインは、ラグジュアリーな空間デザインにおいて国際的な名声を博す建築家・デザイナー、ピエール=イヴ・ロション氏に、外装デザインはセルゲイ・スキラトフ・テクツ建築事務所に依頼をする。

マンダリン・オリエンタルホテルグループは、「マンダリン・オリエンタル・香港」「マンダリン・オリエンタル・バンコク」のほか、ニューヨーク、ロンドンなど世界の主要都市やリゾート地でラグジュアリーホテルを展開。2005年には日本初となる「マンダリン・オリエンタル・東京」が開業している。

アジアを代表するホテルブランドとして、現在世界21カ国で31軒のホテルを運営しており、今後さらに新規ホテルやレジデンスの不動産開発業を進める意向。

大手日系チェーン、ロシア進出検討か

日系ホテルのロシア進出としては、大手ビジネスチェーンの東横インが2020年にモスクワ中心部のクラスノセリスカヤ駅周辺でホテル開業を予定していると複数のロシアメディアがロシア当局の話として伝えている。東横インは韓国、東南アジア、西欧などに海外展開を広げており、米国ニューヨークでの大規模施設の開業も計画されており、近年海外進出の動きを強めている。

また、ホテルオークラもウラジオストクのホテル計画に参画を検討しているとされる。

ロシアは国際的な原油価格の低迷やウクライナ危機を端とした米国による経済制裁などにより、近年経済成長が停滞しており、2017年の成長率も1.5%に留まっている。

 

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