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【取材】京都・石塀小路に一棟貸し新ブランド第1号物件「季楽 邸 清水」開業

株式会社Kirakuは、京都・東山の石塀小路に、一棟貸しの新ブランド「季楽 邸」の第1号物件「季楽 邸 清水」を2026年1月10日に開業した。町家が連なる路地の空気感を「滞在価値」と捉え、アプローチから室内体験までを連続させる設計が特徴だ。

設計面では路地へのアプローチから室内へと連続する体験を重視し、運営面では伝統家屋を活用した高級一棟貸しのノウハウを生かし、滞在を支える体制を整えた。名所徒歩圏の立地で、檜風呂やキッチンを備え、専属スタッフが旅程相談まで支える“静かな贅沢”を打ち出す。

本記事では、新ブランド「季楽 邸」立ち上げの背景や、「季楽 邸 清水」のこだわりなどについて、株式会社Kirakuに取材した。

【予約サイト】https://www.nazuna.co/property/kiraku-tei-kiyomizu/

―――新ブランド「季楽 邸」立ち上げの背景として、既存の一棟貸し市場の中で「季楽 邸」をどのように差別化し、どのような宿泊体験価値を中核に据えられていますか。

木造一棟貸しの宿泊施設は京都を中心に数多く存在していますが、その多くは「貸切によるプライベート性」や「デザイン性」に価値の軸が置かれているように感じています。
その中で「季楽 邸」は、上質な空間体験はもちろんのこと、その土地に招かれ、住まうようにエリア滞在を味わう時間そのものを価値の中心に据えています。

各宿にはオーナーがおり、それぞれのセカンドホームとしてのこだわりや世界観がコンセプトやデザインに息づいています。オーナーの価値観や美意識を通して土地の文化・歴史・暮らしを表現できること、それが「季楽 邸」ならではの特徴です。

―――第1号物件を京都東山・石塀小路に定めた理由と、この立地が「土地の文化や歴史に触れる体験」にどのように寄与するとお考えでしょうか。

石塀小路にを選んだ理由は、オーナーがこの場所を直感的に気に入ったことが始まりでした。その背景にはオーナーの趣味嗜好と、この土地の気配との間に自然な親和性があったのではないかと私たちは感じました。

そこでこのエリアを紐解いてみると、祇園の奥座敷として、知る人ぞ知る食文化が連綿と受け継がれてきた歴史があることがわかりました。また、オーナーとの対話を重ねるなかで、食への深い愛着にも触れ、この場所ならではのテーマが生まれる予感を感じました。

そこで私たちは本件の象徴として構想したのが「プライベートシェフを招くことができるダイニング」を空間の中心に据えることです。石塀小路という喧騒から一歩奥に入った場所ならではの京都らしい時間の流れのなか、特別な食体験ができることは、ここだけでしか味わうことのできない特別な時間となるはずです。

宿へと続く石畳、静謐な空気、朝夕の移ろう光——そのすべてが土地の文化や記憶に触れる体験へと自然につながっていく。この立地は、私たちのブランドが掲げる「日本文化への深い造詣」を体現する第1号物件として、まさにふさわしい場所でした。

―――設計で重視されたという「路地へのアプローチから室内へと連続する体験」について、どのような考え方で体験を組み立てられたのか、ゲストに感じてほしいことと合わせて教えてください。

設計において重視したのは、「石塀小路の路地に入った瞬間から、すでに滞在が始まっている」という感覚です。石塀小路の路地を進み、門をくぐり、玄関に立ち、室内へと足を踏み入れる、その一連の動線を、ひとつの物語の導入部として設計しています。

外の世界から切り離されるのではなく、むしろ外の文脈を引き継ぎながら、徐々に内側へと意識が向かっていく。ゲストには、静かに心がほどけ、時間の密度が変わっていく感覚を味わっていただきたいと考えています。

―――滞在中の専属スタッフによるサポートは、「一棟貸しのプライベート性」とどのように両立させる運用設計にされていますか。

一棟貸しの宿泊施設では無人運営が主流ですが、「季楽 邸 清水」では、ゲストが必要とする瞬間にそっと寄り添う存在を目指しています。

プライベートシェフの手配や近隣レストランのご予約、観光のご相談など、事前のやりとりや、滞在中のご要望まで丁寧に向き合い、豊かな滞在体験の実現に向けご提案をいたします。

一棟貸しならではの高いプライベート性と、コンシェルジュのように寄り添うホスピタリティ、その両立によって生まれる安心感こそが、本ブランドがお届けする特別な時間です。

―――最後に、「季楽 邸 清水」を起点に「季楽 邸」ブランドとして今後どのような価値を地域・オーナー・ゲストそれぞれに提供していきたいか、中長期の展望をお聞かせください。

「季楽 邸 清水」を出発点に、これから日本各地で、オーナーの想いと土地の文化や歴史が重なり合う宿を育てていきたいと考えています。セカンドホームのように私的な時間を過ごせる場所でありながら、その土地の魅力を伝える拠点を作る——それが私たちの描くブランド「季楽 邸」のかたちです。

「季楽 邸」は、地域に眠る価値ある伝統家屋をはじめとする遊休資産を、オーナー(投資家・パートナー)と共に再生・運用する宿事業です。「日本の地域に、自分らしいもうひとつの居場所をつくりたい」という想いを起点に、物件の取得支援から改修計画、運用設計まで一貫してサポートします。オーナーは、私的な滞在を楽しみながら、利用しない期間は宿として国内外のゲストを迎えることができます。

その土地に惹かれた人の目線だからこそ見える風景や文化、暮らしの文脈を丁寧に紡ぐことで、時を重ねても愛される存在を目指していきます。

■施設概要
【名称】季楽 邸 清水(きらく てい きよみず)
【住所】〒605-0825 京都府京都市東山区下河原町463−35
【客室数】1
【開業日】2026年1月10日(土)
【予約サイト】https://www.nazuna.co/property/kiraku-tei-kiyomizu/

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