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軽井沢に2018年4月19日、ヒルトンがオープンー意外なライバルの存在

ヒルトンのコレクションブランドである「Curio Collection by Hilton(キュリオ・コレクション by ヒルトン)」が日本初進出、場所は軽井沢、ホテル名称は「KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton」で4月19日に開業する。新規ホテルが相次ぐ軽井沢だが、意外なライバルの存在も。

旧軽井沢ホテルをリブランディング
同ホテルはヒルトンが株式会社東急リゾートサービスに運営を委託する。4月19日に開業、予約受付はすでに2月から開始されており、一泊3−5万円程度の高級志向のホテルとなっている。

東急不動産が昨年 3 月に取得した長野県北佐久郡軽井沢町にある「旧軽井沢ホテル」 を「KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton」としてリブランディングしたものであり、東急不動産とヒルトンのホテル事業での協業は初めてとなる。

ホテル名にある「KIKYO」についてはその意味を自分のふるさとへ帰る気軽さとわくわく感の「帰郷」と秋の軽井沢を彩る花の筆頭であり、花言葉に「honesty(正直、誠実)」「the return of a friend is desired(友の帰りを願う)」を持つ「桔梗」の二つの想いを込めたという。

軽井沢町では、同ホテルの他にも新規ホテルの開業が相次いで予定されており、東急不動産の他にも、ベルーナ、森トラストなどが軽井沢に新規ホテル参入予定となっている。

軽井沢町のホテルには簡易宿所が多い
軽井沢のホテルというと、リゾートホテルのイメージが強いが、実際には絶対数では簡易宿所が多くなっている。

軽井沢町カテゴリー別の軒数

出典:メトロエンジンリサーチ

上記のグラフの通り、トップは簡易宿所の39軒で、リゾートホテル29軒がこれに続いている。旅館は15軒、ビジネスホテルは11軒、シティホテルは8軒にとどまった。

日本有数の観光地として知られる軽井沢において、簡易宿所といってもイメージするような安価なゲストハウスやペンションなどではなく、コテージや貸別荘などである。
リゾートホテル以上に簡易宿所が多いのが軽井沢の特徴であり、スキー客や森や湖など自然の中でのバーベキューができることなどに人気を集めている。

空いた別荘が民泊へ!?
このように簡易宿所が多い軽井沢だが、軽井沢町はかねて良好な別荘環境を守るとして町内全域で民泊については認めない方針を示している。

一方、空いている別荘が管理されずに放置されると環境を損なうという指摘もある。そうした別荘を民泊として活用し管理が行き届くようになれば別荘地の価値の向上につながることも考えられ、また、別荘のオーナーからも別荘を使用していない期間の収益化を図るために民泊を活用したいという声がある。

観光庁が示した自治体向けの民泊ガイドラインでは、住宅宿泊事業法の趣旨を逸脱して過度に条例で民泊を運営できる区域と期間を制限することを認めておらず、国はそうした自治体を牽制する動きも見せている。

リゾートホテルとしても、別荘の民泊利用は強力な競合と言えることから、国、県、町を巻き込んだ今後の規制動向が注目される。

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