JALは平成28年度に「テレワーク先駆者百選」に初選定され、令和3年度には航空会社としては初めて「総務大臣賞」を受賞した。今回の選出は3度目で、その受賞理由にはいくつかのポイントがある。まず、テレワークの活用が社内全体に経営効果をもたらしており、従業員の仕事とプライベートの両立をはじめ、客室乗務員や整備士など対面業務が中心の社員に対しても、タブレットを用いたスムーズな情報連携やオンライン業務の再構築が進んでいる。
また、地域産業の活性化や情報化推進にも貢献している。ワーケーションやブリージャーの導入により、従業員が長期にわたって地域に滞在し、地域交流を促進。さらに、官民一体の共創型コミュニティ「ワークスタイル研究会」の設立や、社内外でのワーケーションモニターツアーの実施がその一環だ。
JALグループは、今後もワークスタイルの変革を進め、多様な人財が個性を活かして活躍できる環境を整え、社員のエンゲージメントの向上に努める方針である。