株式会社ナカエ・アーキテクツ(以下、ナカエ・アーキテクツ)は、北陸初の鮨のオーベルジュ、能登の幸リゾート『一 能登島(ひとつ のとじま)』を石川県の能登島に開業すると発表した。開業日は9月4日、公式サイトでの宿泊予約受付は既に開始している。
金沢に本店を構え、パークハイアットニセコにも出店する『鮨みつ川』の大将・光川浩司氏監修の下、能登の上質な食材を極上の鮨として提供する。さらに、8室のみのゲストルームは内海ならではの穏やかな湾を一望できる全室オーシャンビューとなっており、唯一無二の五感体験を楽しめる。
本記事では、『一 能登島』開業の経緯や魅力などについて、『一 能登島』の代表である中永氏に取材を行った。
一 能登島の詳細や予約は以下の公式サイトから。
▷一 能登島|HITOTSU NOTOJIMA
――― どのような経緯で『一 能登島』の開業に至ったのでしょうか
当社は建築設計業を本業としておりますが、新規にリゾート事業部を立ち上げました。ホテルの設計やまちづくり、地方活性化事業などに関わった豊富な経験や実績、有力なネットワークを活かし、地域資源の豊富なエリアをターゲットにリゾートホテルを開発し、地域に新たな集客を呼び込む『リゾートまちづくり』事業を始めることとしました。
その第一弾プロジェクトとして、『一能登島』の開業に至りました。
――― 北陸初の鮨のオーベルジュとのことですが、オーベルジュという形態を採用した理由を教えてください
能登のような環境や食材に恵まれた地域では、ガストロノミーツーリズムの目的地として十分に成立するという確信を持っていました。
そこでしか食することのできない特別な食事を提供する。
食事を目的の一つとしてお客様に来ていただく。
食事に合わせてお酒も召し上がっていただく。
結果として泊まっていただくことになるのでホテルとして開発することになりますが、食事を主目的の一つとしているため、わかりやすくオーベルジュと呼んでおります。
食事のジャンルを鮨としたのは、まず圧倒的に人気があること。そして鮨を提供するための必要な魚介類や米などの食材に非常に恵まれているためです。
――― 『鮨みつ川』の大将・光川浩司氏による監修が実現した経緯や背景を教えていただけますか
もともと、みつ川さんの鮨が好きだったということはもちろんですが、金沢に本店がありながら六本木やニセコにも出店されるなど、店舗のマネジメントや人材育成にも秀でた優秀な大将なので、事業計画をご説明して協力をお願いし、運よくご快諾いただけました。
――― 地元出身の建築家である中永勇司氏が手掛けた建物のデザインの特徴やこだわりについて教えてください
建築家としてどうしたいかというよりも、自分がゲストとして宿泊するならどんな施設がいいかということにこだわりました。
もともと築50年に近い建物の改修であるため、何でも自由にとはいきませんでしたが、
設計者としての知識や技術があったため、今回できることできないことを適切にジャッジしながらプラニングを行い、事業計画へとスピーディーにフィードバックできたのはよかったと思います。
特にこだわったのは、木工や石工など地元の職人さんとのコラボレーションです。
漆を施した一枚板のカウンターや、所々にオブジェのように配した石の什器は必見です。
――― 『一 能登島』で提供される体験やサービスの中で、特におすすめするものは何でしょうか
食事、貸切スパでのサウナや薬草湯、ゲストルームやバーラウンジ、チェックインからチェックアウトまでの滞在中の全ての時間をお楽しみいただけると思います。
一度お越しいただいたゲストの皆様が、みなリピーターとなっていただけるようなサービスを目指しております。
――― 最後に今後の『一 能登島』の展望や、さらなるサービスの拡充など、これからの取り組みについて教えてください
『一能登島』がある能登島は釣りにゴルフやマリンスポーツ、ツーリングなど、さまざまなアクティビティを楽しめる特別な場所でもあります。
今後は近隣の事業者とタイアップを図り、能登島での滞在がより特別なものとなるようにサービスの充実を図っていきたいと考えております。
一(ひとつ)という名前はリゾートまちづくりを担う小規模リゾートホテルのブランディング名称として考案したものです。
ゆくゆくは能登島だけでなく、複数施設の開発・運営を目指していきたいと考えています。
一 能登島の詳細や予約は以下の公式サイトから。
▷一 能登島|HITOTSU NOTOJIMA
■一 能登島(ひとつ のとじま)概要
開業:2023年9月4日(月)
所在地 :石川県七尾市能登島須曽町42-4
代表電話番号:0767-85-2150
建物規模:地上2階・延床面積980㎡
客室数:8室
付帯施設:バーラウンジ・薪サウナ付き貸切スパ