タイ南部のヤオヤイ島にインターコンチネンタルが、2020年初めの開業を目指してリゾートホテルを開発することが明らかになった。「HOTEL NEWS RESOURCE」など複数のメディアが報じている。
ヤオヤイ島、プーケット近くの美しいビーチリゾート
ヤオヤイ島は、タイ南部に位置し、プーケット島から高速ボートで30分の距離にあり、空港のあるクラビからも同様に高速ボートで30分の距離にある。
ビーチからはパンガー湾の島々の眺望を楽しめ、日々の生活を離れた静寂や大自然を求める旅行者には理想的な目的地となっており、ビーチ沿いには既にいくつかのリゾートホテルが立ち並んでいる。
ここに新たにインターコンチネンタルが「InterContinental Yao Yai Resort」の開業を計画する。
タイにおける事業を拡大中
建設予定ホテルには、最上階でオーシャンビューを誇るプール付き、広さ72㎡のスイートをはじめ、ウォータースライダーやプール、キッズプログラムなどを備えた家族向けのホテル棟、ビーチフロントのヴィラ、1㎞に及ぶビーチに並ぶ1~3ベッドルームのコテージなど、さまざまな旅行者のニーズに合った客室が設けられる予定だ。
また、3つのレストランとバー、スポーツジム、プール、スパ、リゾートセンターといった各種施設に加え、豪華な会議施設やウエディング設備などが複合的に設けられる。
同ホテルはインターコンチネンタルとSoraya Developmentの共同開発で、Soraya Developmentとの共同開発による出店は、タイ国内において「Holiday Inn Resort Krabi Ao Nang Beach」、「Holiday Inn Express Krabi Ao Nang」に続いて、2020年初めに開業予定の同ホテルは3軒目となる。
インターコンチネンタルのアジア中東アフリカ開発責任者、Rajit Sukumaran氏は「アドベンチャーを楽しんだり、リラックスしたりできる新たな観光場所を人々に提供するための壮大な事業展開を当社は実施している。タイで最も人気の高いエリアの1つであるパンガー湾には年間500万人以上が訪れるが、インフラが整備されることで、その数はさらに増えるだろう。ここは石灰岩の崖や奇岩、マングローブの森、小さな孤島などの自然に恵まれているうえ、プーケットやクラビといった人気観光地からも簡単にアクセスできる」と、新ホテルをアピールした。
観光大国タイ、未開拓地の開発へ
日本人を含めた多くの外国人旅行客で賑わうプーケットだが、お隣のヤオヤイ島は日本人にとってはそれほど馴染みのある観光地とはなっていない。現在、ヤオヤイ島はプーケットを訪れる旅慣れたリピーターがちょっと遠出して他の島にも行ってみるという位置付けだ。
他方で、プーケットほど観光地化されていないヤオヤイ島は、混雑したビーチを避けて地元の人の生活を垣間見るのには優れたロケーションでもある。
2017年3,500万人を超える外国人観光客が訪れた観光大国のタイ。特に欧米人を中心に長期滞在者が多く、中国からの観光客も急増中だ。
こうしたタイの観光未開拓地を狙って、さらなるリゾートホテルの開発が進んでいる。