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【取材】神戸港そばの新ランドマーク「神戸マリオットホテル」12月誕生

神戸市に初のマリオットブランドホテル「神戸マリオットホテル」が誕生する。開業日は2025年12月1日。JR神戸駅直結で神戸港に隣接する立地を生かし、ビジネスと観光の両方を狙う都市型ホテルだ。

運営するホテルマネージメントインターナショナル株式会社(以下、HMIホテルグループ)は、既存の「ホテルクラウンパレス神戸」を全面刷新し、世界的ホテルブランドとのパートナーシップのもとに再出発させる。全186室の客室に加え、オールデイダイニングや中国料理レストラン、宴会場、ジム、エグゼクティブラウンジなどを備え、リゾートの開放感と都市の利便性を兼ね備えた滞在体験を打ち出す。

館内は「異文化が響きあう街」をテーマに、マリンブルーと和の意匠を織り交ぜた落ち着いたデザインとした。神戸の新たなランドマークとして、国内外からの来訪者と地域をつなぐ拠点となれるかが注目される。

本記事では、リブランドの経緯やこだわりなどについて、HMIホテルグループに取材した。

▷公式HP:Kobe Marriott Hotel | Modern Legacy in Kobe

―――「ホテルクラウンパレス神戸」から「神戸マリオットホテル」へのリブランドに際し、特に重視されたポイントや刷新の狙いをお聞かせいただけますでしょうか。

コロナ禍以降、日本人旅行者の予約形態や旅行のスタイルが大きく変化しました。

同時に、国が掲げるインバウンド政策の中で「地方都市への誘客」が強く打ち出されており、これは当グループが目指している方向性とも一致しています。

そうした背景を踏まえ、昨年、世界最大級のホテルチェーンであるマリオットおよびIHGと連携し、当グループ内10施設のリブランドを発表いたしました。神戸でも、新たなブランド価値を備えたホテルとして生まれ変わることで、国内外のお客様のニーズにより的確にお応えしていきたいと考えています。

▲ロビーイメージ

―――「異文化が響きあう街」をテーマにしたデザインコンセプトにおいて、神戸らしさをどのように表現されたのか、こだわりのポイントを伺えますか。

神戸は国際港として発展してきた街で、これまで多くの外国人を受け入れてきました。

和の文化と異国文化が自然に溶け合う――そんな神戸ならではの世界観を、ホテルのデザインにも反映しています。

具体的には、格子柄や提灯といった和の意匠を取り入れつつ、モダンなエッセンスと組み合わせることで、和と洋、伝統と現代が響きあう空間づくりを意識しています。

―――各料飲施設や「M Club」などの付帯施設について、他ホテルとの差別化となる特徴や提供価値をどのように位置付けているかご説明いただけますか。

レストランは、前身のホテルクラウンパレス神戸と同様に基本は3店舗体制ですが、内装デザインやメニュー構成を一新しています。

また、マリオットボンヴォイのプログラムに参加することで、会員ステージごとの多彩な特典を当ホテルでもご利用いただけるようになります。さらに、17階には上級会員様専用ラウンジ「M Club」を新設し、ワンランク上の滞在体験やくつろぎの時間をお届けしてまいります。

▲エグゼクティブラウンジ「M Club」イメージ

―――地域とともに歩むホテルづくりを掲げられていますが、神戸の魅力発信や地域連携に向けた取り組みについて、現時点でお考えの展望があれば教えてください。

神戸市初のマリオットブランドの開業は、地域の皆様にとっても嬉しいニュースだと受け止めていただけるのではないかと思っております。私どもの取り組みが、国際都市・神戸の未来につながると確信し、従業員一同、地域とともに歩むホテルを目指して努力してまいります。

また、当館は神戸駅に直結し、神戸ハーバーランドにも隣接するという、生活にも密着した立地にあります。日常の延長線上で気軽に立ち寄っていただける場所として、市民の皆様にも長くご愛顧いただけるホテルを目指していきたいと考えています。

▲客室イメージ

―――12月の開業に向けて、「神戸の新たなランドマーク」としてどのようなホテルを目指していらっしゃるのか、今後のビジョンをお聞かせください。

ウォーターフロントエリアでは、21年にアクアリウムを中心とした神戸ポートミュージアムが開業し、2024年には、港町神戸のランドマークであるポートタワーのリニューアル、25年には1万人規模のアリーナが完成し、新たな神戸のランドマークになろうとしています。

さらに、25年には神戸空港国際チャーター便の就航、30年頃には国際定期便の就航も予定されており、神戸がダイレクトに国外へのゲートウェイとなります。

当館も、地域の皆様に愛される新しいランドマークとして、海外からのお客様が安心してくつろげるホテルとして、HMIホテルグループのリブランドホテル10施設の先駆けとして運営してまいります。

■ホテル概要

ホテル名称:神戸マリオットホテル
所在地:兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-5
客室数:186室
料飲施設:・オールデイダイニング「GRILL TABLE with SKY BAR」(130席/17F)
     ・ロビーラウンジ「ハーバーカフェ」(76席/1F)
     ・中国料理「マンダリンコート」(108席/B1F)
付帯施設:・エグゼクティブラウンジ「M Club」(52席/17F)
     ・ジム
     ・宴会場、会議室 ほか
公式HP:Kobe Marriott Hotel | Modern Legacy in Kobe
Instagram:@marriott.kobe

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