ホテル運営会社コアグローバルマネジメント株式会社は、分散・滞在型宿泊施設「オーベルジュほまち 三國湊(所在地:福井県坂井市三国町)」を2024年1月28日にオープンした。
同施設は三國湊を象徴する「かぐら建」等の町家を 、福井県でしか採掘できない「笏谷石(しゃくだにいし)」や福井県産の木材などを使用して改修した宿泊棟(開業時9棟16室)、レストラン棟(1棟)、フロント棟(1棟)の全11棟からなる分散・滞在型宿泊施設だ。
オープンにあわせて、『異なる趣の町家を泊まり歩く、古民家を満喫する連泊プラン』の販売も開始。宿泊する毎に違う町家に滞在できる特別プランで、1泊2日で何度も宿泊するよりも、お得に利用できる価格で、今なら7泊すると1日分の夕食もプレゼントされる。
本記事では、開業の経緯や魅力などについて、「オーベルジュほまち 三國湊」に取材を行った。
▷ 公式ホームページ:https://www.homachi.jp/
――― まず、どのような経緯や背景で分散・滞在型宿泊施設「オーベルジュほまち 三國湊」を開業することになったのでしょうか
福井県坂井市三国湊エリアは、江戸時代から明治時代にかけて活躍した「北前船」の寄港地として栄えた湊町です。
歴史的・文化的観光資源が多数存在し、世界的にも有名な東尋坊や永平寺を周遊できる環境、また「食の國ふくい」として、毎年皇室に献上される越前がにや甘エビなどの新鮮な海の幸など、観光客を引き寄せる魅力を有しています。
さらには、地元企業・住民の皆さまによる観光まちづくりへの熱い想いや、2024 年3月16日の「北陸新幹線(金沢~敦賀間)」の延伸による発展の機会など、観光による活性化にチャレンジできる環境に恵まれていると考えました。
この地に国内外からの多くのお客様にお越しいただき、オーベルジュでの滞在を通して「町の歴史や日本文化を体感してもらいたい」「古き湊町の今を楽しんでいただきたい」、という想いを込めて、暮らすように泊まれる分散型宿泊施設「オーベルジュほまち 三國湊」を開業いたしました。
――― 多種多様な町家を改修するうえで、課題だったことや配慮したことなどがあれば教えてください
当地の文化や観光を通じて世界中に方々に広めていく、伝えていく、ということを強く意識致しました。
そのため、極力従来の外観を維持する設計とし、かぐら建てをはじめとする日本の建築様式を活かした建物となっております。
同時に、設計側とホテルスタッフ側が実際に利用するお客様が使いやすい様、家電の場所、電源コンセントの位置や数を話し合い、改善してまいりました。
――― 「オーベルジュほまち 三國湊」で特にアピールしたいポイントを教えてください。
レストラン棟「タテルヨシノ 三國湊」では、フレンチのシェフ・吉野建氏がプロデュースする地産の食材を活かしたここでしか味わえない食事と、同じ客室が1つもない様々な町家で文化や歴史が体感できる居心地のいい空間です。
泊まるというより住んでいただく感覚で三國湊に訪れて、さまざまな文化体験アクティビティを地元ガイドによるツアー(龍翔館・瀧谷寺、出村、三國神社コース)や調理・三味線体験、提灯、盆栽、風鈴作りなどを楽しんでいただきたいです。
――― 『異なる趣の町家を泊まり歩く、古民家を満喫する連泊プラン』はどのように企画されたのでしょうか
全16室の客室がそれぞれ異なる町家で、それぞれを住んでいただくよう体感していただき、また多くのアクティビティや三国に点在している寺や神社、甘味処や地元ならではの飲食店など、街歩きも楽しんでいただくために企画しました。
三國湊だけではなく、福井全体を楽しんでいただけるよう今後も展開してまいります。
――― 最後に、今後の意気込みを教えてください
地域の皆様のお力をお借りしながら、北前船が残した歴史や奥深い文化を感じられる三國湊と町家の魅力を世界に発信し、三國湊また『オーベルジュほまち 三國湊』にお越しいただき、地域の皆様と旅行者を繋ぐ架け橋となる存在を目指してまいります。
■施設概要
施設名:オーベルジュほまち 三國湊
所在地:福井県坂井市三国町南本町3丁目4-39 NTT三国局舎ビル1F(ホテルフロント棟)
TEL0776-82-0070
アクセス:えちぜん鉄道三国芦原線「三国駅」から徒歩約5分
駐車場:あり
公式ホームページ:https://www.homachi.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/homachi_mikuniminato/?hl=ja