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築300年の県指定文化財がホテルに 民俗学の父、柳田國男ゆかり

兵庫県にある「大庄屋(おおじょうや)三木家住宅」の一部が、ホテルとして生まれ変わることになった。指定重要有形文化財がホテルに活用されるのは全国で初めての試み。

出典:NIPPPONIA 播磨福崎 蔵書の館

ホテル名は「NIPPPONIA(ニッポニア)播磨福崎 蔵書の館」。客室5室で構成され、「なつかしく、あたらしい、日本の暮らしをつくる。」をコンセプトに、「株式会社レック」(兵庫県神戸市)が受託運営する。また、地産地消をテーマにしたフレンチレストランFarms’ Kitchen(2021年4月下旬OPEN予定)も併設。

神戸新聞グループのまちづくり会社「PAGE」(福崎町)が主体となって副屋、離れ、米蔵など6棟計約680平方メートルを改修した。主屋部分は通常は三木家や地域の歴史を紹介する展示施設として公開するほか、ウェディング会場としての利用も可能。

出典:NIPPPONIA 播磨福崎 蔵書の館

「大庄屋 三木家住宅」は、約300年前の江戸時代中期に建築された兵庫県指定重要有形文化財。1705年(宝永2年)に建てられた主屋のほか、副屋、離れ、内蔵、酒蔵、角蔵など9棟の建物から構成されている。また、民俗学者の柳田國男ゆかりの場所でもある。11歳の時に三木家に預けられ、ここで膨大な蔵書に接したことで民俗学の礎を築いたと言われる。

このエピソードにちなみ、ホテルには民俗学、建築、空想の生き物など多分野の蔵書が所狭しと並べられている。宿泊客が柳田の幼少期を追体験できるようにと、客室にはテレビや時計を置かない。宿泊料金は大人1泊2万~5万円。隣接地には大正12年築の旧辻川便局舎も移築しており、1階は「妖怪ブックカフェ」として営業している。

県指定重要有形文化財「大庄屋 三木家住宅」をホテルに活用することになった背景には、過疎化や少子高齢化がある。2019年4月に改正文化財保護法が施行され、文化財活用の機運が全国的に高まっている。こうした社会背景を受けホテルへと生まれ変わった「大庄屋 三木家住宅」は今後、福崎町の新たな観光スポットとして地域活性化の一助を担う。

2020年11月のOPENに先駆け、公式サイトを通じて宿泊先行予約を開始した。

<NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館>

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