ワーケーションで必要なものとは?
新しい働き方のカタチであるワーケーションは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語です。環境を変えたりすることで想像力を高めたり、仕事の効率を上げたり、休暇を取りやすくする、オフィスなどの固定資産や維持費の削減など、運用の仕方次第では働き手にも企業側にもメリットをもたらします。さらに、働き手にとっては生活と仕事の両面に好影響となることも期待されます。
では、今回は実際にワーケーションを始めることを想定して、どれくらいの荷物が必要なのか?など具体的な対策について考えてみたいと思います。ワーケーションを始めた際に、過不足がないよう、事前に必要なものをチェックしていきましょう。ワーケーション経験者のアドバイスも参考にしてください。
仕事で必要なものとは?
はじめに、仕事に必要なものは何かチェックしてみたいと思います。
JTB「業におけるワーケーション実施に関するアンケート調査」(2020年9月14日~10月8日実施)「企業活動としてのワーケーションに必要と思われるファシリティ」ではWi-Fi、ワークですくとワークチェア、会議ができるスペース、コピーサービスが必要という結果となっています。
参考:https://www.jtbbwt.com/government/trend/detail/id=1680
パソコンとWi-Fi環境は必須
パソコンの利用はマストで必要になりますが、それに伴い、データ通信を行うにあたってWi-Fiは必要になるでしょう。アンケートからもわかるように、ワーケーションではスタッフ同士、お客様とオンライン会議なども行う機会もありますので、セキュリティ、スピードに優れたWi-Fiは準備したいものです。
仕事をする環境整備のための物もチェック
また、仕事を行う上で、デスクや椅子、明かりとりのデスクライトもあって良いでしょう。他にPCや携帯など様々な電源が取れるように、電源タップや充電ケーブルなども自身で必要なものを準備。プリンターなどの複合機があると便利です。もし、宿泊施設にない場合はコンビニなどの複合機もWi-fi機能を利用すれば便利に使用できます。必要なくなった用紙類は社外秘のものもありますので、紙を利用する人はシュレッダーなどを準備してください。
さらにワーケーション経験者のアドバイスでは仕事に必要な書籍なども必須と言われています。都市部でのワーケーションであればすぐに手に入れることも可能ですが、リゾート地などでは書店がなく、オンラインで取り寄せなど時間がかかる場合もあります。そんな場合には、電子書籍なども活用してみましょう。書籍や必要な書類を持っていくのは重たくて大変です。持ち運びや利用方法などが簡単便利な電子書籍などはオススメです。
生活するのに必要なもの
ワーケーション経験者のアドバイスによると、仕事だけでなく生活の面でも自身で必要なものを準備することが大切とされています。旅行と同じように、洋服や下着、タオルなど、さらに女性の方は化粧品も必要になりますね。
コインランドリーなどを利用して服は最小限で大丈夫
しかし、仕事に必要なアイテムも持ち込む場合など、かなり荷物が多くなってきます。特に洋服や下着などは滞在期間が長くなれば多くなりますし、置き場も問題になります。長期滞在の場合には施設内外にあるコインランドリーを利用したりしながら最小限にとどめることも大切です。普段着と会議用の服など滞在期間に合わせてセレクトしましょう。
薬や加湿器が必要な場合も
また、常備薬もあると良いアイテムです。薬に関してはホテルなどの施設にもおいていない、近隣に帰る場所がない場合もあるので、必要だと思われる薬は準備しましょう。
ワーケーション経験者によると「加湿器などもあり、快適に過ごせました。」などの口コミもあり、冬季など必要な場合には便利なポータブルの加湿器などもあると便利です。滞在する環境によっては、持ち込んでも良いかもしれません。しかし、移動なども考えながら、ワーケーションの際には荷物は小さくまとめ、快適な空間を意識してください。
ワーケーションにあれば便利なアイテム
これまで、仕事や生活に必要なアイテムをワーケーション経験者の経験をもとにまとめてきましたが、まとめましたが、仕事がさらに捗るアイテムをご紹介します。ワーケーション経験者によると、次のようなアイテムを準備しておくと、より仕事の生産性が上がるとおすすめのアイテムです。参考にしてください。
ワーケーションにあれば便利なパソコン関連のアイテム
パソコン関連のアイテムは様々なものがありますが、汎用性があるものが揃っていると便利でしょう。例えばHDMIケーブルはプロジェクターなど多くの機器に接続でき仕事をさらにしやすくしてくれます。また、ノートパソコンでの仕事が主になりますが、デスクがある場合にはマウスとマウスパットがあるとかなり効率も上がります。普段ノートパソコンに慣れていない方は尚更です。ホテルのテーブルだと天板がガラスのものだとマウスが反応しないこともありますので、マウスパットがあると便利です。
ワーケーションに便利なワイヤレスイヤホン
オンラインミーティングの際に場所を考慮してワイヤレスイヤホンもオススメのアイテムです。他からの音を遮断してくれ話もしやすい利点があります。
携帯用のモバイルバッテリーが便利
さらに、モバイルバッテリーは携帯用に準備してください。携帯は、電話はもちろん、メールの確認、オンラインミーティングなど、時と場合によってはパソコンよりも使用頻度が高くなることから、準備しておくことが大切です。
ワーケーションの場所を決めたらそこから自分で必要なものをチェック
ここまで、ワーケーションに必要なものをご紹介しましたが、最近ではワーケーションを始める場所としては、様々な場所が想定されるようになっています。
近年コワーキングスペースやレンタルスペースなども近年様々な場所に普及してきました。オフィスのような形の場所から、カフェなどが運営している場合や、書店にワークスペースが併設された場所もあります。ホテルや旅館などでもワーケーションプランを設定しており、特に観光地周辺ではワーケーション向けの施設が数多くみられるようになりました。
このような場所では、備え付けや共有の備品もありますので、ワーケーションを行う場所にあるものをまずチェックし、そこから自分で用意する必要なものを考えていくと間違いないでしょう。
ワーケーション経験者はホテルの設備を有効活用!
そして、現在多くのホテルでもワーケーションのプランを売り出していますのでホテルを活用するのもおすすめです。ワーケーション経験者の中でも、ホテルの設備を有効活用している人が多くいます。ホテルはやはり設備として整っており、仕事、生活の空間としては是非活用したいものです。広々とした清潔な空間で、気分転換をして温泉などがあればリラックスや休暇にも最適です。
そしてホテルで人気なのが朝食などの食事の利用です。レストランで普段なかなかゆっくりと摂ることができない朝食やランチなどをゆっくり楽しむことができるのもホテル利用の醍醐味の一つとなっています。
ここで、ワーケーション経験者が他にも、具体的にホテルにどんな設備があって良かったと思っているのかについてもご紹介しますので参考にしてください。
Wi-Fi、洗濯機、ドリンクバーなど
ホテルは自分の部屋以外にもラウンジやパブリックスペースにワークスペースを準備しているホテルもあります。ワークスペースや館内にはWi-Fiやモニターが備わっていてレンタルできる場所もあります。
また「ドリンクバーが使い放題で便利でした」など口コミでもドリンクフリーは利用して、便利だった感じている人も。生活の面では、洗濯機やランドリーサービスも準備されているのでホテルの外に出ることなく洗濯もできます。普段面倒な掃除もホテルならば済ませてくれるので手間もかかりませんね。
レンタルでもっと便利に
自転車や自動車のレンタルも便利です。ワーケーションの醍醐味は環境を変えながら仕事をし、自身を心身ともに磨きリフレッシュすること。そこで移動手段である自転車や自動車をレンタルして、近隣を巡ってみてはいかがでしょうか。部屋にこもっているだけでなく時には外に出て大自然を満喫してみましょう。他にも拠点を作って、近隣のシェアオフィスやフリースペースを巡ってみたりするのも良いかもしれません。仲間を見つけたり新たな発見があるかもしれませんよ。
ホテル以外の場所として古民家や廃校などもワーケーション経験者は活用
また、ホテル以外の意外な場所として、古民家や廃校などの施設を活用する例もあります。古民家は人気となっていて、落ち着きますので、ワーケーションの場所に活用するのもいい方法です。
和歌山県田辺市の「秋津野ガルデン」などは、小学校の旧木造校舎をワーキングスペースとして提供していて、雰囲気もあっておすすめです。小さな宿泊施設も併設していて、トイレ、バス、洗面所、Wi-Fiを備えるなど設備も充実しています。
また、岩手県一関市の「平泉倶楽部」では、築150年の古民家をリノベーション。一棟貸しの宿となっています。自然豊かな農村や漁村でのワーケーションも、次第に活用されるようになっています。
Wi-Fi環境や最低限の生活環境が整っていれば、自然あふれる場所や地域でのワーケーションは、ワーケーションらしさをとても感じることができるものと言えるでしょう。
個室スペースや複数での会議スペース、休憩スペースのある場所を活用
また、古民家や廃校などを利用した施設などを利用することも増えてきていますが、利用する条件としては、次のものがあると利用しやすいと考えている人が多くなっています。
・個室スペース(個別にWebミーティングなどで活用する個室スペースの確保)
・会議スペース(複数で会議を行う場合のテーブルや椅子がある広いスペース)
・休憩スペース(寛げるコーナーなどの設置)
これらの条件が整った施設を探して利用する人が多くなっていますので参考にしてください。
まとめ
今回は実際にワーケーションを始めることを想定して、どれくらいの荷物が必要なのか?など具体的な対策について考えてみました。仕事や生活に必要なものから、あると便利なアイテムから、ホテルで利用したいものまで様々なシチュエーションに合わせて準備すると良いものなどをみてきましたが、基本的には出張や旅の準備のように必要なものを考えると良いかもしれません。仕事の道具、洋服、化粧品、薬など、まずは身の回りのものから準備を行い、ホテルで使用できるものやレンタルできるものは現地で借りたり調達します。しかし、滞在する場所によっては手に入らないものもありますので、自身の滞在する場所を確認しながら必要なものの準備を進めてください。