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ベルトラが2025年夏の海外現地ツアー予約動向を発表:人気渡航先に変化も

ベルトラ株式会社は、2025年夏季期間における海外現地体験アクティビティの予約動向について調査結果を発表した。この調査は2025年5月20日時点での予約状況に基づいており、旅行のピークシーズンである6月から8月にかけての日本人渡航者の人気渡航先と予約傾向を分析したものである。対象は6月1日から8月31日に参加予定のベルトラで予約された海外現地アクティビティである。

(出典:ベルトラ株式会社

調査結果によると、2025年夏の日本人渡航先ランキングではハワイ・オアフ島が依然としてトップを維持している。ヨーロッパのパリや北米のロサンゼルス、ラスベガスといった都市の人気が急上昇しており、特に昨年夏に開催されたスポーツイベントの影響や一時的な円高進行が旅行需要を押し上げたとみられる。一方で、韓国やバンコクなど一部のアジア主要都市は順位を下げ、為替影響による割安感の減少が要因の一つと考えられる。

(出典:ベルトラ株式会社

海外での現地体験アクティビティとしては、ハワイのサンセットクルーズやマリンスポーツ、アジア地域のアユタヤ遺跡やハロン湾などの世界遺産ツアー、韓国のDMZツアー、欧米ではグランドキャニオンやモンサンミッシェルツアーなど、地域を代表する定番アクティビティが引き続き高い人気を保っている。また、移動や手配の効率を重視する傾向も強まっており、トイレ付きバスや球場送迎といったストレスを軽減するサービス、空港送迎の利用も増加している。

(出典:ベルトラ株式会社

旅行者が求める体験は多様化しており、歴史や文化に深く触れるツアーや自然の中でのアクティブなアドベンチャー、さらに自然保護と体験を融合させたエコツアーなどの需要が高まっている。定番の観光スポット巡りだけでなく、スポーツ観戦やプライベート貸し切りツアーなど、個別ニーズに応じたアクティビティの人気も顕著である。

(出典:ベルトラ株式会社

今回の調査では現地体験アクティビティの平均顧客単価が全体で前年比43%増加していることも明らかになった。特にアジアでは34%、ヨーロッパでは29%の上昇がみられ、これまで比較的安価とされてきた地域でも物価高騰の影響が顕著である。北米も元々の単価が高いにもかかわらず27%の増加となっており、円安の影響が大きいと考えられる。これに対して、ハワイの単価は4%増と比較的緩やかであり、旅行全体の費用が上昇する中で、現地体験への支出を抑える傾向がみられる。

観光庁の統計では2025年1月から3月の日本人出国者数は2019年比で約7割にとどまっているが、旅行費用の上昇が背景にあるとみられる。一方でベルトラが取り扱う現地体験アクティビティの予約数は前年同期比16.2%増となっており、海外旅行において現地体験の需要が引き続き高いことが示されている。ベルトラは旅行会社の枠を超え、世界約150カ国で約20,000の現地ツアーを取り扱い、約8,800の現地催行会社と提携し、約285万人の会員に対して心に残る体験を提供している。

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