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仕事を辞めて「リゾートバイトでリセット」 キャリアブレイクとしての新しい働き方が広がる

(出典:株式会社ダイブ

株式会社ダイブは、全国の観光地で展開するリゾートバイトに従事するスタッフを対象に、働き方や今後のキャリアに関する意識調査を実施した。調査では、離職理由として「人間関係」「仕事内容の不一致」「ワークライフバランスの不満」が上位に挙がる一方、リゾートバイトを選んだ理由としては「新しい土地で働いてみたかった」「自分を見つめ直す時間がほしかった」が多く見られた。仕事を辞めて自分と向き合う「キャリアブレイク」としてリゾートバイトを活用する人が増えていることが明らかになった。

(出典:株式会社ダイブ

ダイブによると、欧州では数週間から数カ月単位で仕事を離れる「キャリアブレイク」が一般的だが、日本では職歴の空白期間に抵抗を感じる人が多いという。近年は環境を変えて働くことを目的としたリゾートバイトが注目されており、観光地で生活しながら働くことで、自身のキャリアや価値観を見直す機会として支持が広がっている。今回の調査は、リゾートバイト就業者の働き方の変化や意識を把握する目的で実施された。

(出典:株式会社ダイブ

調査結果では、リゾートバイトを選んだ理由として「新しい土地で働いてみたかった」が41.7%と最も多く、「転職までのつなぎとして働きたかった」は3.0%にとどまった。約7割が正社員経験者であり、前職で5年以上勤務していた人も3割を占めた。これまで一定のキャリアを積んだ人が、仕事を辞めて一度立ち止まり、自分を見つめ直す期間としてリゾートバイトを選んでいることがわかる。

(出典:株式会社ダイブ

離職理由としては「労働条件が合わなかった」が17.0%で最も多く、「自分が本当にやりたい仕事かわからなくなった」(14.9%)、「人間関係に悩みがあった」(13.8%)、「ワークライフバランスを重視したかった」(11.5%)が続いた。こうした傾向からは、単なる転職ではなく、働く意味や今後の方向性を考える時間としてリゾートバイトを選ぶ人が多いことがうかがえる。

ダイブでは、観光施設に特化した人材サービスを中心に、年間9,000人以上の観光従事者を創出している。近年は地方創生事業や宿泊施設向けの集客支援事業にも注力し、地域との連携を深めている。今回の調査結果からも、リゾートバイトが「つなぎ」ではなく「再構築」の機会として位置づけられつつあることが示された。

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