ブッキング・ドットコムは、2025年のお盆期間(8月13日〜17日)を対象とした日本人旅行者のフライト検索データに基づき、この夏に人気の海外旅行先ランキングを発表した。データは、2025年5月1日〜6月25日に日本人ユーザーが同社のサイト上で行った検索回数をもとにしている。
日本人旅行者に最も人気のあった海外旅行先は韓国・ソウルである。ソウルは、日本から2〜3時間の距離に位置し、K-POPや韓国ドラマといったK-カルチャーの人気に加え、美容やファッションを目的とした「自分磨き」の旅行が定着しつつあることがその背景にある。ブッキング・ドットコムでは、宿泊やフライトのみならず、K-POPダンスレッスンや韓服の試着と撮影など、現地でのアクティビティ予約も可能である。
また、東南アジアの都市も上位に多数ランクインしている。特にベトナムへの関心が高まりを見せており、ダナンとホーチミンは前年同期と比較して2倍以上の人気となっている。ベトナムをはじめとする東南アジア諸国では、スパ施設の充実に加え、ホアルーやムア洞窟などの世界遺産を巡るツアー、ホイアンでの料理教室、ホーチミンの「クチの地下道」を訪れるツアーなど、多様なカルチャー体験が提供されている。
家族旅行においても東南アジアは高い人気を維持しているが、特に注目されたのがロサンゼルスである。家族旅行ランキングではロサンゼルスが5位に入り、前年同時期と比較して5倍を超える人気を記録した。シンガポールも家族旅行で最も人気の高い目的地となっており、セントーサ島のテーマパークやガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、シンガポール動物園、ナイトサファリなど、ファミリー層に向けた観光資源が豊富である。また、バンコクや香港なども家族旅行先としての人気が高まっている。
ブッキング・ドットコム日本代表のルイス・ロドリゲスは、今回の結果について、ソウルの根強い人気に加え、東南アジア各国への関心の高まりが顕著であり、特に家族旅行ではロサンゼルスへの需要が急増していると述べている。同社は今後も、フライトや宿泊に加え、現地でのアクティビティやレンタカーなど、旅行に必要なサービスをシームレスに提供していく姿勢を示している。