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宿泊施設の予約は個人が主流、8割がインターネット使用

個人旅行のインバウンド(訪日外国人)は8割近くがインターネットでホテルを予約。日本政策投資銀行(DBJ)と日本交通公社(JTBF)は、訪日客の旅行時の行動に関する調査結果を発表した。宿泊ではネットでの予約が多数を占めていることが判明した。

 
大半を占める、宿泊施設のオンライン予約
調査結果によると、ホテル・旅館などの宿泊施設の予約は、全体の50%が複数の宿泊施設を比較・検討して予約できるマッチングサイトを利用。そのほか、宿泊施設の公式ホームページで予約するケースも全体の29%に上る。この2つを合わせれば、訪日客の約8割がインターネットで予約をしている。なお調査はパッケージ旅行を除いている。
 
【ネット経由で予約している上位5カ国・地域】
1.中国=88%
2.香港=86%
3.台湾=85%
4.シンガポール=83%
5.タイ=79%
 
トップ5はアジア圏の国・地域が占めている。欧米で最も高かったのはフランスの78%。アジア全体では82%なのに対し、欧米全体が65%にとどまっている。欧米で最も低いのが米国の46%、アジアで最も低かったのが韓国の71%だった。

出典:DFJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成29年)

出典:DFJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成29年)

 
興味深いのは、「旅行会社経由での予約」がアジアと欧米では全く異なるところだ。アジアはどの国を見ても「旅行会社」に依頼する方法が10%も満たない。それに対して、欧米豪ではフランスの7%を除くと10%以上の割合を示している。
これは一種の見解であるが、旅行会社を仲介して予約する方が手数料の関係で金額面も増して来る。アジアに比べて欧米豪の方が宿泊施設に金銭をかけている傾向があるのではないだろうか。
2020年に向けて、訪日外国人はアジア圏以外からも圧倒的に増加していく。宿泊施設でのブランド化が欧米豪からの観光客を掴む一つの手段にもなるのではないだろうか。
 
 
【調査の詳細】
年齢:20~59歳までの男女
国・地域:韓国・中国・台湾・香港・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア・米国・豪州・英国・フランス(中国は北京と上海在住者が対象)
調査期間:2017年6月29日~7月12日
有効回答者数:6,272人
 
 

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