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インバウンド需要の高まり:日本人が外国人に伝えたい日本の魅力とは

Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と株式会社」は、オンライン英会話サービス「ネイティブキャンプ英会話」を展開する株式会社ネイティブキャンプと共同で、関東圏1都3県在住の日本人723人を対象に、インバウンドに関する意識調査を実施した。

国土交通省の発表によると、2024年の訪日外国人旅行者数および消費額は過去最高を記録しており、2025年には中国の旧正月「春節」や大阪万博の開催も控え、さらなる盛り上がりが予想される。今回の調査では、日本人が訪日外国人におすすめしたいグルメや体験、お土産、そしてインバウンド需要の高まりに向けて取り組みたいことなどを明らかにした。

(出典:僕と私と株式会社

2024年と比較して、街中で訪日外国人を見かける機会が増えたと感じている人は57.2%に上った。特に都心部や観光地では、インバウンド需要の増加を強く実感している人が多いと考えられる。また、訪日外国人の増加について、「日本文化を広める良い機会だと思う」(17.6%)、「地域経済への貢献が期待できると思う」(22.0%)といったポジティブな意見が約4割を占めた。一方で、「自分の生活や地域への影響が心配だと思う」(25.4%)といった懸念の声も一部で見られた。

(出典:僕と私と株式会社

訪日外国人におすすめしたい日本のグルメについて、全体ランキングでは「寿司」が47.9%と、2位の「天ぷら(33.9%)」に大差をつけてトップとなった。3位は「日本茶(33.3%)」、4位は「ラーメン(33.2%)」と続き、20代から50代の全世代で「寿司」が最も多く選ばれた。年代別の傾向としては、「日本酒」が40代(32.2%)や50代(34.8%)では5位、6位だったのに対し、20代(16.7%)や30代(12.6%)では9位、10位と比較的低い順位となった。

訪日外国人におすすめしたい「体験」や「訪れてほしい観光地」についても調査したところ、1位は「温泉(36.9%)」、2位は「神社仏閣(29.6%)」となった。具体的な観光地では、「京都(24.2%)」が3位にランクインし、4位には「着物体験(24.1%)」が挙げられた。これらの結果から、日本の昔ながらの文化を訪日外国人に体験してほしいという意見が多いことが伺える。

(出典:僕と私と株式会社

訪日外国人に買ってほしいお土産について、全体では「お菓子(38.7%)」が最も多く選ばれた。具体的な商品名として、「キットカット」「ポテトチップス」「じゃがビー」など、日本でも人気のあるお菓子が挙げられた。2位は「日本酒(31.8%)」、3位は「お茶(28.4%)」という結果になった。「おすすめしたいグルメ」では20~30代でランキングが低かった「日本酒」が、「買ってほしいお土産」としては20代で3位(26.7%)、30代で5位(24.7%)と比較的上位にランクインしており、飲食としてよりも手土産としての需要が高いことが示唆される。また、20代では「マンガ/アニメグッズ」や「日本固有のキャラクターもの」を選ぶ割合が高く、「ポケモン」「サンリオ」「NARUTO」「ONE PIECE」「ドラゴンボール」などの日本を代表するキャラクターやマンガが挙げられた。

訪日外国人に日本の魅力を伝えたいという気持ちはあるものの、外国語でおすすめを伝えることについては「まったく自信がない」「あまり自信がない」と回答した人が81.0%に上った。今後の訪日外国人の増加に備えて取り組みたいこととして、最も多かったのは「英会話の学習」であった。街中で見かけた外国人を道案内する機会が増える可能性があり、日本のおすすめを伝えるために英会話の必要性を感じる人が多いことがわかる。次いで、「日本の文化や歴史に関しての学びを深める」「他国の文化や歴史に関しての学びを深める」といった回答もあり、自国や他国の文化・歴史を理解したうえでコミュニケーションを図りたいと考える人が多いことが明らかとなった。

僕と私と株式会社では、今後もZ世代のリアルな意識や最新のトレンドを独自調査によって明らかにしていく。クライアントのニーズに応じて、アンケートなどの定量調査に加え、想定ターゲットへのデプスインタビュー、実際にテスト商品を使用したワークショップなどの定性調査も行っている。

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